【2011年 第2回】 パリでの運転はスリル満点? ~フランス気分~
横川 由理(ヨコカワ ユリ)⇒ プロフィール
日本と違って右側通行なのはわかるけど、ほかにどういったところが違うのかしら? お国違えば、習慣やルールも様々。間違えると大事故につながってしまいます。
人が強いフランス
“車と人”。どちらが強い?
もちろん、日本でもフランスでも人の方が強いのですが、日本では実質、車の方が強いですね!
フランスは逆。つまり、車がいてもいなくても、人は平気で道路を横断します。だから、車は必ず止まります。日本では運転手にクラクションを鳴らされてしまいますね!
下手すると、轢かれてしまうかも。
横断歩道に立っていても、車が止まってくれます。運転手は“にっこり”笑って、手で“どうぞ”というジェスチャーも。
日本では歩行者が優先で、横断歩道で待っていると車は必ず止まらなければならないと、教習所で習った気がするのですが、止まってくれることはまずありません。
右側通行
フランスでは運転する側になって考えると、常に人が飛び出してくることを考えなければなりません。
右側通行だから、日本とは逆。でも、これはすぐに慣れるもの。だって、ハンドルが逆に有るのですから。
フランス車は、マニュアル天国。オートマなんて車とは認められていません。つまり、慣れないギアを扱うことになるのです。
意外に右利きの私には、右手でのギアチェンジはスムースでしたよ。
それより困ったのは、ハンドルが逆になっているとすべてが逆になるわけで、ウインカーは左、ワイパーは右にあること。いつまでたっても、逆を動かしてしまいヒンシュクを買っていました。
右側優先
次に道路を走ってみましょう。大事なのは“右側優先”
つまり交差点や合流においては向かって右手から来る自動車に、優先通行権があるということです。
日本でも“左方優先”がありますが、あまり意識はしていませんね。
ところが、日本とは異なり、“右側優先”はかなり厳密であり、自分が優先で右折の場合はすぐ左に車が来ていても、完全に無視して、飛び出して行ってよいのです!
後続車も右側優先と考えているので、一旦停止すると追突される恐れも。
たとえ、こちらの道が広かろうが、本線であろうがお構いなしです。
直進していても右優先の交差点や脇道からの合流があるから、右から道路が交わってくるときは要注意。
凱旋門ロータリー
パリの運転でもっと怖いのは、凱旋門ロータリーです。
無秩序、混沌。
凱旋門を中心にして、12本の道が放射線状に延びています。
↓ ↓ ↓ ↓
合流するのも、目当ての通りに向かうのも、何度通ったってコワ~いのが凱旋門ロータリーです。出るに出られず、クルクル何周もしてしまうことも。
しかし、こわいからといって、常に外側を走るのはルール違反です。ロータリーに進入したら、内側に進み、目当ての通りへ行つくように外側へと向かいます。
“そんなにうまくいかないのよ!”
このロータリーを通過して、目当てに通りに進入するためには、教習所で教えてもらった譲り合いの精神は忘れて、強引に我が道を突き進む強い意志が必要となります。
地図をみながら、“いかに凱旋門を通過せずに目的地にたどり着くか”ということばかり考えていました。
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