【2011年 第4回】 フランスのイースター ~フランス気分~
横川 由理(ヨコカワ ユリ)⇒ プロフィール
フランス語でイースターはパック(Paques)といいます。今年(2011年)のパックは4月24日。毎年変わります。フランスではどんなお祝いをするのでしょうか。
イースター
そもそも、イースターとは、受難を受けたキリストが、その3日後に復活したことを祝う「復活祭」を指しています。
キリスト教において、もっとも重要な祝日となっています。
キリストが生まれた誕生日、つまりクリスマスより大切な日です。考えてもみれば、生まれた日より、磔(はりつけ)となってから、復活した日に重点を置いているのも分かるような気がしますね!
みんな仕事はせず、教会に行きます。
どうして毎年日にちが違うのでしょう。
それは、「春分のあと、最初の満月の次の日曜日」となっているからです。
実は1866年に法律で三連休にしましょうと義務付けられています。
3月20日くらいにサマータイムに突入し、夜8時過ぎまで明るくなって、ウキウキしているところ、3連休だからみんな大喜び♪
もちろん春になったことを喜ぶという意味合いもありますよ。
イースターは春休み感覚
キリスト教とは関係がない日本人の私たちは、「ワーイ、春休みだ」という感覚です。
街には卵やウサギ、鳥など様々な形のチョコレートがあふれ、チョコレートを贈りあって家族で食事をします。
通常、フランスでは週末に仕事はしません。さすがに土曜日はデパートやスーパーは開いているものの、日曜日に開いているお店はありません。
朝市やアラブ人が経営しているエピスリー(何でも屋さん、とっても高い!)などは開いていますが、洋服屋さんとかブランド物屋さんはすべて閉店。
フランスには5月上旬にゴールデンウィーク(のようなもの)もありますから、ショッピング目当ての人は、祭日や日曜日に当たっていないかを必ず確かめてから、旅行の日程を組みましょう。
3日もパリに滞在しているのにお目当てのお店が開いていなかったなんてこともしょっちゅうです。
フランスでは何かとチョコレートを食べる機会があります。もちろんチョコレートに限らず甘い物好きなフランス人ですから!
今年はパックのお祝いに、卵形のチョコレートを買うことにいたしましょう。
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