【 2009年 第 9 回 】老後の生活準備は? 住宅ローンの注意点は? 相談コラム
宮崎 洋子(ミヤザキ ヨウコ)⇒プロフィール
- 相談者
熊本市在住 エコママさん - 家族構成
夫50歳・会社員 妻(エコママさん)50歳・パート
長女21歳 別居 長男24歳 - 相談内容
2人の子どもたちはそれぞれ社会人になり、これからの私達の老後のことを考えるようになりました。しかし、年金も余り当てにできないようなので、少しでも多く貯金を持っていたいと思いますが、思うように貯まりません。7年前に、家を建てるつもりで土地を買いましたので、そこに小さな家を建てて、現在住んでいる家を貸して、家賃を貯めて行きたいと考えています。(現在住んでいる家の住宅ローンは完済です。)
新たに、1,300万円のローンを組みたいと思います。来年には教育ローンと簡易保険が満期になり、その分の支払いが減りますので、住宅ローンは払っていけると考えていますが、いかがでしょうか?
この年齢で、あらたに住宅ローンを組むためのアドバイスをお願いします。 - 収支表
- 回答
お子様が独立され、教育費の負担も終わり、今後お子様にかかるお金としては、結婚援助資金くらいでしょうか?
いよいよ、夫婦ご自身の老後について考える余裕のできた頃ですね。現在の老後プランとしては、手持ちの土地に家を建て暮らして行きたいとお考えのようですね。住宅ローンを検討するに当たって、現在の家計からどのくらいの返済負担が可能なのでしょうか。今後は、独立されたお子様の生命保険料はお子様ご自身が負担するとし、車と学資のローンが終われば約8万円を住宅ローンにあてることができそうです。
無理の無い返済計画で借入額やローン期間は最小限にし、返済方法などにも十分に注意してください。
ポイントとして
(1)ご主人の定年までに完済できる見通しを立てておく。
(2)現在お住まいの家を、賃貸にした場合の家賃収入が継続して入るように、見通しを立てておく。
(3)万が一の備え(団信付保)を必ずしておく。
(4)2件分の固定資産税額を見積もっておく。
等があげられます。
できるだけ頭金を多く準備されて、短い期間に返済される事をお勧めします。
夢の実現に向かって頑張ってくださいね。
このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したモノです。
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