【 2009年 第4回 】聖地マウイ島ハレアカラ(その1) ハワイ大好き
高田 晶子(タカダ アキコ)⇒プロフィール
こんにちは。マネーカウンセリングネットWealthの、ハワイ大好きな高田晶子です。
ハワイコラム4回目は、私が世界で一番好きな場所、マウイ島のハレアカラをご紹介したいと思います。
ハレアカラ
コラム4回目にして、早くもクライマックス(笑)。昔のハワイ人は、4や4の倍数を神聖な数と考えていたそうです。
そんなことは忘れて、前回のコラムの後、「次回はハレアカラについてにしよう」と思ったのも、不思議に思えてきます。
ハレアカラは、マウイ島の東部に位置する標高3,055mの山。富士山にも匹敵する高さです。昔は、なるべく太陽に近いところへと山頂まで歩いて登り、祈りを捧げた場所だそうで、パワースポットとしても知られています。
今では、山頂まで舗装された道路が整備されており、誰でも気軽に登ることができます。まず驚くのが、まるで月面を思わせるようなクレーター。その広大さは圧倒されるものがあります。東京の山手線の内側がすっぽり入る大きさなんだそうですよ。自然の壮大さ、想像していただけるでしょうか?
ハワイ固有の自然「銀剣草」
そして、ハレアカラには、今では守らなくては存在していけないハワイ固有の自然も残っています。その一つが銀剣草。初めて見たときには、私は単なるオブジェと思ってしまいました。剣のように伸びる葉は銀色。スプレーで色付けされているのかと(笑)。
この植物は、一生に一度だけ花を咲かせます。命の最後に、大きな茎を伸ばし、そこにたくさんの花をつけ、その生涯を終えます。20~30年に一度だけつける花。それを見ることができるのは、本当に幸運で、最後の力を振り絞って種を存続していこうとする姿には感動をおぼえます。
100年ほど前は、夕陽がハレアカラを照らすと、銀剣草が反射して、山がキラキラと輝くほどだったそうです。そんな銀剣草も、山頂近くの一部で少し見られる程度。ハワイ固有の自然は、風や鳥が運んでくる新しい植物や、外交が始まって外国から持ち込まれたものによって、どんどん絶滅していってしまっているそうです。
ハワイを守ろうと、いろいろなところで行われている取組みには、観光客であっても、敬意を払い、自然を守ることに協力してほしいなと思います。
鳥の「ネネ」
もう一つ、手厚く守られているのが、鳥の「ネネ」。天敵のいなかったこの場所で生息し続けてきた結果、ほとんど飛ばない鳥となり、一時は全滅の危機にあったそうです。ネネは一生に一度しか結婚しないそうで、なかなか繁殖しない理由も、そんな律儀な種だからなんでしょうね。運がよければ、仲良く歩いている、つがいのネネを見ることができます。
ハレアカラにまつわる神話
ここで、ハレアカラにまつわる神話を一つ、ご紹介します。
大昔、太陽はものすごい速さで沈んでしまったそうです。昼間がとても短く、女神ヒナは、樹皮からつくった布(タパ)を乾かす時間もなく困っていました。それを見たヒナの息子マウイは、山に登り次々とロープを投げ、太陽を捕まえたのです!身動きのとれなくなった太陽は、マウイに命乞いをします。そこで、マウイが出した条件が、「もっとゆっくり動くこと」。そして、今のような昼間の時間ができた、と言われています。
そんな神話もあるハレアカラは、「太陽の家」という意味。なんだか素敵ですよね。ハレアカラに行かれたら、こんなお話を思い出していただけると、一層、自然の不思議を感じていただけると思います。
さて、「太陽の家」という意味のハレアカラですから、サンライズもサンセットもそれはそれは神秘的です。ハレアカラのことを話し出すと、多分、本業よりもたくさんの話しができてしまう私です(笑)。ついつい、長くなってしまいましたので、ハレアカラでのサンセットと星空、そして私が体験した不思議な出来事は・・・、次回のお楽しみに。
ハレアカラのクレーター。
映画「2001年宇宙の旅」のロケ地になったり、宇宙飛行士の月面訓練に使われた場所でもあります。その広大さは、驚くばかり。
山頂に咲く、銀剣草の花。決して美しい花ではありませんが、その生命力には感動さえおぼえます。花を見れたら、あなたは幸運です!
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