【 2009年 第 8 回 】ハワイの不思議なスピリット「マナ」ハワイ大好き
高田 晶子(タカダ アキコ)⇒プロフィール
こんにちは。マネーカウンセリングネットWealthの、ハワイ大好きな高田晶子です。
ハワイコラム8回目は、ハワイを知るには欠かせないもう一つの言葉、「マナ」をご紹介したいと思います。
「マナ」とは、生命力、宇宙を流れるスピリチュアルなパワー、気のようなもの
私は、ハワイのタロットカードとも言われる「マナ・カード」が大好きです。マナ・カードは全部で44枚。ハワイのシンボルや伝説をもとに作られており、たくさんの気付きや夢を叶えるためのヒントがつまっています。
このカードが44枚なのは、昔のハワイ人が4や4の倍数を神聖な数と考えていたからと言われています。そして、マナ・カードの4番が、「マナ」というカードです。
マナとは、生命力、宇宙を流れるスピリチュアルなパワー、気のようなものです。ハワイの人々は、この世に存在するもの全てにマナが宿ると考えており、人や動物に限らず、植物、石、髪の毛、そして自然現象や発した言葉にまでスピリットが宿る神聖なものととらえています。
人が亡くなっても「マナ」は残る
人が亡くなったあとでも、マナは残るものと信じられていたため、王族など高位の人が亡くなった場合には、骨が盗まれないようにするなど細心の注意がはらわれたようです。そのため、カメハメハ大王もどこに埋葬されたのか、未だにわかっていないのです。
このような習慣があったことから、厳しいルールもたくさんあったようで、今でも髪の毛にもマナが宿るので、髪は切らない、抜けた髪も1本1本拾う、というように厳しい伝統を守っている人もいます。さすがにハワイ大好きな私もそこまで真似をすることはできませんが、「マナ」から学ぶこともとても多いのです。
言葉に宿る「マナ」
言葉にも「マナ」が宿ります。言葉は一度発すると、その言葉自体がマナを帯びて一人歩きすると考えられます。こう考えると、祈りや誓い、宣言には重みが増しますね。言ったからには実行しないと!という気になります。
逆に悪い言葉を発すれば、それは思ってもいなかった人を傷つけたり、まわりまわって、自分に戻ってくるとも考えられます。
Asking Rule
そして、私がとても感動したのが、“Asking Rule”。草花を摘むときには、なぜ摘もうとしているのかを話し、摘んでもよいかを尋ねます。海に出て漁をするときにも、必要以上の量は決して捕らなかったといいます。
これも、全てのものに「マナ」が存在するという考えのもと、自然に対しても敬意をはらっているからですね。自然を守ることや、周りのひとたちとの分かち合いにもつながります。人と自然の共存がとても大切にされていることがわかります。
ハワイでは、自然をとても大切にしていますので、例えば海がめに触っても罰金になります。罰金にならずとも、全てのものに「マナ」が宿っていると考えれば、気軽に花を摘み取ったり、石を動かしたり、許可されていないものを日本に持ち帰ったりなどはできないですね。
自分の中にも、たくさんの生命力「マナ」を取り入れるためにも、この世に存在する全てのものに感謝する、そんなことをハワイの文化は教えてくれます。いわゆるスピリチュアル・スポットのみならず、ハワイの島々はマナで溢れています。
もし、ハワイに行く機会がありましたら、そんなことを感じながら歩いてみてください。きっと、元気をたくさんもらえると思います。
- 写真説明
私も大好きなプルメリア。いたるところにたくさん咲いています。その甘い匂いに、ついつい1輪だけでもと思ってしまうかもしれませんが、マナが宿っていることをお忘れなく。木の下に落ちている花をありがたく拾ってくださいね。
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