【 2009年 第 12 回】クレジットカードとの上手な付き合い方~支払ができなくなったら~ クレジットカード
キムラ ミキ
1年を通して、クレジットカードについてお話をしてきましたが、今回はその最終回です。このコラムでは、おもにクレジットカードを保有することを、「お得」をキーワードとしておススメしてきました。また、用途に応じて複数枚保有することで、より賢い利用ができる!とお話もしてきました。
しかし、それは全て「計画的な利用」が大前提のお話。
現金と異なり、お金を使ったという感覚が薄くなってしまいがちなクレジットカードでのお買い物。クレジットカードの請求書を見て、はたと我に返った…という経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
計画と利用額および支払額への留意
クレジットカードを使いすぎた結果、はたと、「我に返った…」程度であればよいのですが、「支払えない…」という状況になっては、大変です。
そうならないためにも、まずは予め、月々の支払額(請求額)として、どれくらいまでが許容できる額なのかをご自身の生活環境に合わせて、クレジットカードの予算を考えておくことが必要でしょう。その上で、随時、クレジットカードの利用額や支払額に留意して、支払い能力を超える使い方をしないように、自制することが大切なことです。
多くのクレジットカードの場合、インターネットで現在の利用額や支払額等について確認することもできるようになっています。インターネットの環境がない場合でも、電話または窓口での確認もできます。
一時的に支払いが難しい時は…
そのように随時、クレジットカードの利用額や支払額に留意していても、勘違いや状況の変化(リストラなどで見込んでいた収入が入ってこなかった等)によって、一時的に支払いが難しくなってしまった…ということも考えられることです。
その場合、まずはクレジットカード会社に相談をしましょう。支払方法の変更等の提案をしてもらえるでしょう。例えば、あるクレジットカード会社では、当月請求分だけリボ払い扱いに変更してもらえたり、残高全体をリボ払い等に変更してもらえたり、など対応を図ってもらうことができます。もちろんクレジットカード会社によって、対応内容とその締切日は様々ですので、確認が必要です。
ただただ「どうしよう…」と右往左往するだけで、結果として延滞履歴が残ってしまえば、自らの信用情報を傷つけることになりますし、その後のクレジットカードの利用にも制限がかかる可能性もありますのでご注意を!
最終手段として…
一時的ではなく、継続的に支払いが困難に陥ってしまう場合もありえるでしょう。その場合には、債務整理を行う必要性もでてくるでしょう。債務整理には、支払困難の状況に応じて、「任意整理」、「民事再生」、「特定調停」、「自己破産」の4つの方法がありますが、いずれも法律の専門家(弁護士等)に相談されることをおススメします。
まとめ
クレジットカードは便利なツールです。それだけに、ついついお金感覚がマヒしてしまうことも少なくありません。常に利用状況を把握し、くれぐれもカードの使い過ぎには気をつけてくださいね!
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