【 2009年 第 2 回 】家族で料理を楽しもう~週末スローライフのススメ
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
週末スローライフのススメの第2回目です。今回は家族で料理を楽しもうです。
子どもの「食」の危機が叫ばれ始め、「個食」という言葉も登場してきました。
「早寝・早起き・朝ごはん」とうたい子どもの食事と健康が社会的に危惧されはじめました。
ご飯がおいしく感じられ、楽しい食卓がある、それは何者にもかえられない健康の元です。今の子どもたちは、大人と同様いそがしい毎日を送っています。なかなか家族で楽しい食事を楽しむことができないではないかと思います。
仕事や学校が休みの週末には外食も手軽でいいのですが、自宅で、家族で料理を楽しみ、たのしい食卓を囲もう、そんな提案です。
家族で料理をする効果
「食育」という言葉が台頭してきたように、料理をして食事を作り上げる行為には、学校では教えてくれない、でも社会にでて必要なことをたくさん学ぶことができます。各工程でご紹介します。
メニュー決め
家族が分担してできるメニューを皆で考えます。家族で楽しめる定番メニューとしては、餃子・春巻き・コロッケ・ピザ等々一緒に作業できる工程があると楽しめます。また材料をチョイスする際、栄養のことも教える絶好の機会です。
買い物
食材を吟味するすべは家庭で教えるのが効果的で身につきます。食の安全・偽装問題等も教える絶好の場です。また予算を決めて買い物をすれば、経済の勉強もできます。
エコ活動として買い物袋を持参します。
料理
一人でもくもくとする料理はつまらないものですが、何人かでする料理ほど楽しいものはありません。会話が弾みます。料理は五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)の発達に効果があるといわれています。
また、調理器具の扱い方・危険なことなども教えます。ごみを出さない、エネルギーや水を効率よく使う等のエコ教育もできます。
食卓の準備
お部屋をかたづけて、きれいなテーブルの上で食事をしましょう。
お箸やお茶碗の並べ方なども教えます。皆で分担してセッティングすればあつあつのできたてがすぐ食べられます。
楽しい食事
皆でそろって「いただきます」
今日の料理工程の反省をしたり、味の感想。次回のメニューの提案など料理にまつわる話はたくさん。TVはつけずに会話を楽しみましょう。楽しんでの食事は体にとってもプラスになります。
あとかたづけ
楽しい食事のあとは、あとかたづけがまっていますが、これも皆で分担すれば、あっという間に済んでしまします。
ここで学びたいのは、食べ残しをしたらどうなるのかということです。液体(スープやみそ汁)の残り物を流しに流してしまったら、水分の多い残飯のゴミが増えたらどれだけ環境に負荷がかかるか考えるいい機会です。
週末には予定をいれず、1日を通して料理して食べることをとことん楽しむ日があると、料理を通じてコミュニケーションがとれ、生活に必要な「学び」もでき子どもの自立に大いに役立ちます。
いろんな効果をもたらす「お料理」。週末の定番にしてはいかがでしょう。
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