【 2009年 第 4 回 】お花や野菜をそだてよう お花編~週末スローライフのススメ
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
週末スローライフのススメの第4回目です。今回は「お花や野菜を育てようお花編」です。
子供のころ大好きだった泥んこ遊び。泥んこ遊びは泥や土などの自然なものに直接触れることで、皮膚が鍛えられ雑菌による抵抗力ができ健康な体をつくり、集中して遊ぶことにより五感が養われるなどといわれています。
また土、水、砂は身も心も解放し本来の自分を出しやすくする効果もあるそうです。
一方大人の世界で土いじりは、癒しの効果があると最近では知られてきました。園芸療法という言葉もあるほどです。
花やハーブの良い香りも体を癒してくれます。
週末のひと時、土いじりをして植物を育て四季折々の風景を楽しんでみてはいかがでしょう。
春の花
植物は、季節ごとに花を咲かせます。花が咲く時期は花によって違います。日本では、春夏秋冬どの季節でも花が咲き、季節ごとの花を楽しむことができます。
春の花といえば、梅、桜・・・。お花見は日本人特有の文化ですね。町をお散歩すれば桜を楽しめます。自宅で春を感じるお花といえば、球根の花たちです。
チューリップをはじめとして、クロッカス・スイセン・フリージアなどなど・・・。チューリップひとつでもいろいろな種類があり色や形も様々です。秋に春に咲く花を想像しながら球根を植えます。咲く時期が違う数種類の球根を組み合わせることで3月から4月にかけて楽しむことができます。
寒い冬の間土の中で少しずつ春に花を咲かせるための準備をし、春先に土の表面に小さな芽を出します。私はこの小さな芽に愛おしさを感じてしまいます。
球根のいいところは、ほとんどの花が終わった後も植えっぱなしで、次の年も花を咲かせてくれるところです。本当に手間いらずでお花を楽しむことができます。
暑い夏の花
夏の暑い時期に楽しめるお花はつる性の植物です。
朝顔・夕顔・へちま・ひょうたんなどなど・・・・。
日差しの強い窓辺に作る緑のカーテン。日差しを遮り暑さを吸収してくれます。緑が涼やかで、所々咲く色とりどりの花たちにも癒されます。
我が家では東側の窓辺に緑のカーテンをつくります。朝日を遮ってくれます。午前中は涼しくすごせます。道路際のため通行人や近所の方にも楽しんでいただいています。隣のおばあちゃんは毎朝咲き誇る朝顔を楽しみにしてるといってくださいました。夕顔も一緒に植えると朝と夕方ともにお花を楽しむことができます。
朝顔ひとつにしても品種改良が著しく、花の形、大きさ、色や模様など様々で毎年違ったものをたのしめます。水をやりだけで手入れも簡単。きれいなカーテンになるようにつるを誘導するだけです。
秋の紅葉
秋には紅葉が楽しめますね。紅葉狩りは春のお花見同様日本人特有の文化です。
お庭で秋の花といえば、コスモス、キキョウ、リンドウ、そして菊の花。秋になると各地で菊祭りが開かれ、何年もかけて育てたみごとな菊が並びます。
菊もいろいろな種類がありますが、多年草なので毎年きれいな花をさかせます。
お庭やベランダでは比較的小振りの菊がきれいです。菊が咲きだし、町では木々が色づき秋を感じます。
そして秋には、春に楽しむための球根の準備も楽しいものです。
寒い中咲き誇る冬の花
冬は、咲く花も限られていますが、パンジーやビオラ、ガーデンシクラメンなど寒さに強い花もあり、寒い中咲き誇る花を見ると心が温かくなりますね。春先には球根たちが芽を出してきます。
普段なかなか自然に触れることは難しいですが、お庭やベランダでささやかに四季折々のお花を育てる・・・。一度にたくさんのお花を育てるのはかえって負担になりますから、少しずつ、そして毎年咲く球根や多年草を中心にすると、経費もかかりませんし、自然に増えていきます。
ここでご紹介したものは、簡単に始められてものばかりです。週末に花たちの手入れをし、日々の変化を楽しむことは普段の喧噪から身も心も解き放ってくれます。
毎年経験を積むと、土つくりから肥料の与え方、増やしていく方法など楽しみはどんどん増えていきます。
まずはお気に入りにお花を一鉢から週末ガーデニングを初めてみませんか?
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