【 2009年 第 1 回 】長期的視点について 長期的視点
恩田 雅之(オンダ マサユキ)⇒プロフィール
時間軸を意識する
最近、インターネット上で「ライフプラン」や「資産運用」などのさまざまな質問に回答して思うことは、「将来の事を考える時、時間軸についてもっと意識すれば、もっと冷静にもっとラクに考えることができるのに。」ということです。
「共稼ぎ世帯が、奥さんの出産、子育てによって家庭の収入が減ることに対する不安。」
奥さんの出産、子育てにより収入は減る時期が、未来永劫その状態が続くと考えて不安になってしまうケース。
「マイホームや教育資金を計算してみて、その金額の大きさに対しての不安。」
住宅ローンや教育資金の総額を計算して、それが一度に掛かると考えて不安になってしまうケース。
「株や投資信託の変動、主に値下がりに対する不安。」
今ですと、「100年に一度の経済危機」という言葉だけに反応してしまい、不安になってしまうケース。
など、時間の経過と共に事柄が変化することや住宅や教育、老後などの資金が必要になるタイミングがそれぞれ異なるといったことを忘れてしまい不安を増幅させていらっしゃる相談者を多く見受けられます。
実際、私も時間の経過と共に物事が変化することや資金を必要としているタイミングがそれぞれ異なるといったことを忘れてしまうことがあります。
このコラムを書くことで「時間」と「経済」についてゆっくり1年間、自分なりに考えていこうと思っています。
コラムは、「長期的視点」を大テーマとして、「将来に対しての視点」、「過去に対しての視点」の2つに分け、毎月交互に書いていきます。
将来についての視点
「将来についての視点」は、主に最近のニュースから題材をとり、それが将来の生活に対してどのような影響を与える可能性があるのかを、FP的な視点から考えていきます。
今後1年間、どのようなニュースや出来事があるのかは想像できませんが、読者の方の将来設計の中で生かされるようなテーマを取り上げていきたいと思います。
長期的視点の長さとしては2050年、これから40年程度のスパンで考えていきます。
過去に対しての視点
「過去に対しての視点」は経済学や経営学などの古典と呼ばれる書物を読んで、私が考えたり思ったりしたことを書いていきます。
過去に関しての長期的な視点の長さとしては、過去は18世紀後半から20世紀までの250年程度のスパンになります。過去の出来事や考え方を知ることで将来の出来事に対して、いろいろな角度から見たりすることができ、冷静に考え対処することができるかと考えています。
さて、次回のコラムのタイトルは、「過去を振り返る 経済 なぜそう考える?」です。
その時代、時代での経済学者の考え方の変化について考えてこと思ったことを書いていく予定です。
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