【 2009年 第 2 回】沖縄の海の魅力~本島編 「海の中」の世界
佐藤 涼子(サトウ リョウコ)
今回より、私が今まで潜ってきた「海」の魅力を地域別にお話していこうと思います。
私と沖縄の海との出会いは2006年夏でした。
生まれて初めての沖縄旅行で、体験ダイビングをしようということになったのがきっかけです。
沖縄本島の恩納村の真栄田岬(まえだみさき)で、体験ダイビング&シュノーケリングをしました。
そこは、真っ青な海が広がっており、沖縄の中でも屈指の美しさを誇っています。
青の洞窟
ここの一押しスポットは、「青の洞窟」です。
「青の洞窟」といえば、イタリアでは?と思われる方が多いと思いますが、沖縄・真栄田岬にも「青の洞窟」があります。
洞窟に入る前の恩納村の海ですが、とても美しく、シュノーケリングでも色鮮やかなトロピカルフィッシュたちを見ることができます。
洞窟に入ってからは、入口を振り返らずに進むことがポイントだとガイドの方が仰っていました。その時は意味がわからなかったのですが、言われた通り、洞窟の奥へ進みます。
神秘的な青色
洞窟の奥まで振り返らずにきて、いざ後ろを振り返ってみると・・・
海の神秘的な青色に、洞窟自体が輝いて見えました!あまりの美しさにしばし呆然としてしまいました。
どうしてこのように神秘的に見えるのかというと、青の洞窟の海底は、白い砂地になっているので太陽光がかき消されず、洞窟内の水面に太陽光が反射するので、明るくきれいな青色が見えるそうです。洞窟に入る前に見た海の「青」と、洞窟内の海の「青」。どちらもとても美しいです。
ビーチからのエントリ―は大変
体験ダイビングの時はボートダイビングだったのですが、ビーチからのエントリーもできます。が、できれば、私はボートダイビングをお勧めします。
というのも、ビーチからのエントリーはとても大変なのです。
まず、ウエットスーツを着てウエイトベルトをします。それからダイビングの機材を背負います。総重量は結構なものになります。この状態で、階段を約90段ほど下るのです!その姿はまるで、修行をしているかのような姿・・・。特に真夏の炎天下では、日焼け止めが流れ落ちてしまうほどの大量の汗をかきます。
行きが下りということは、帰りはもちろん上りです。ダイビングをして疲れている体には相当こたえます。日頃、トレーニングをしておくべきだったと感じる瞬間です。
その先にあの美しい青い海が待っていると思えば、階段の90段くらいなんのその!と思うのですが・・・。
「砂辺」からのエントリー
沖縄本島で、ビーチからエントリーできるポイントは、もちろん真栄田岬以外にもあります。
その中の1つに、「砂辺」というポイントがあります。
「アメリカンビレッジ」で有名な美浜と呼ばれている地区、北谷町(ちゃたんちょう)に砂辺海岸があります。
ビーチからエントリーして、水深5メートルほどのところに、ソフトコーラルが一面に広がっています。このポイントは別名「お花畑」という名で呼ばれています。色とりどりのソフトコーラルが群生している姿は、本物のお花畑のようです。
これだけのソフトコーラルが群生しているということは、そこで生活している生物の数も多いということ。改めて自然の偉大さを感じます。地球温暖化が進んでいる今、このソフトコーラルたちを何とか守っていきたいと強く思わずにはいられません。
沖縄本島に旅行する機会があったら、是非立ち寄っていただきたいポイントです。
写真は、砂辺で撮影した「ソフトコーラル」です。
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