【 2009年 第 1 回】「海」を好きになったきっかけ 「海の中」の世界
佐藤 涼子(サトウ リョウコ)
今回から、このコラムを担当させていただくことになりました、佐藤涼子です。
どうぞよろしくお願い致します。
フリーコラムということで何を書こうか悩みましたが、私が大好きな「海」の中の世界について書きます。
海は身近な存在
私は、静岡県沼津市の出身です。海まで徒歩7分という環境に生まれ、育ちました。
小学校、中学校、高校も、松林を挟んでそこは海!風に乗って漂うのは磯の香り、聞こえてくるのは潮騒の音、という環境でした。私にとって、「海」は身近な存在でした。
「海」といえば海水浴をイメージされる方も多いと思いますが、私の場合は違っていました。父の趣味がダイビングでしたので、「海」の中の写真を幼い頃から観ていました。
その記憶からか、「海」といえば、「海」の中の世界をイメージするようになっていました。
ダイビングに興味はあったものの、なかなか始めるきっかけが掴めませんでした。
というのも、父は腰を痛めてしまいダイビングから遠ざかっており、父より他に私の周りにダイビングをする知人・友人はいませんでした。
バリ島での初ダイビング
ところが、22歳の冬、友人から「バリ島へ行こうよ!」というお誘いがかかりました。
そこで、初めて体験ダイビングをしました。これが私の初めてのダイビングでした。
バリ島は雨季だったものの、天気は良好!プールでインストラクターから耳抜きの仕方、マスクに水が入ってしまった時の対処法を教わりました。
準備ができたので海へ出発!ボート(漁船タイプのボートです)に乗り、10分ちょっとのところがダイビングポイントでした。インストラクターに連れられて、いざ「海」の中の世界へ・・・!
潜ってみると、まず「海」の青さに感動!コバルトブルー一色が目の前に広がります。
そして、耳抜きをしながら徐々に水深を下げていきます。水深5~6メートル。
そこは、映画「ファインディング・ニモ」の世界!目の前に黄色や青のトロピカルフィッシュがたくさんいて、まるで大きな水槽におじゃましたかのようです。「海」の中の音は、「スー、コポコポコポ・・・」という私たちの呼吸の音だけ。無音の世界です。まるで、異次元にいるかのようです。
写真を撮るために魚を寄せ付けようとインストラクターがえさを取り出すと、ロクセンスズメダイ(白地に黒のストライプが6本入っているのが名前の由来)が、群がってきます。私も同じようにえさを取り出すと、あっという間に魚たちに囲まれてしまいました。
小さい魚だと思っていても、いざ囲まれると圧倒されます。えさを持っているだけで、強い力でつついてきます。「早くちょうだい!もっともっとたくさんちょうだい!」という声が聞こえてくるようでした。彼らの食欲の旺盛さには驚きでした。
すっかり「海」の中の世界に魅せられてしまった私。帰国後は、バリ島で撮った写真を現像してうっとりと眺めながら、「海」の中の世界の余韻に浸っていました。
夫婦でダイビング
諸事情あってライセンスを取ったのはそれから7年後になります。結婚した私は、夫婦で共通の趣味を持ちたいと思うようになりました。「ダイビングなんて興味がない!」と言い張っていた夫に、「騙されたと思って、一度体験ダイビングをやってみようよ!」と誘い、沖縄で体験ダイビングをしました。
結果は・・・私以上に「海」の中の世界に感動して、「ライセンスを取ろう!」とまで言い出すようになってしまいました。今では夫と二人、「海」の中の世界にハマっています。
そしてこの共通の「趣味」が、ライフプランを考えるきっかけにもなりました。
リタイア後は、こういうことをしたいと言い合えるようになったのも、まさに「海」のおかげです。
次回からは、私が潜った各地の「海」の中の世界の魅力をお話していきます。
写真は、映画「ファインディング・ニモ」でおなじみの「カクレクマノミ」です。
この記事へのコメントはありません。