【 2009年 第6回 】将来の計画に、頼れるお医者様は入っていますか? リタイア準備
西谷 由美子⇒プロフィール
唐突ですが、うちのダンナさんは痛風持ちです。
ご存知ですよね、「風が吹いても痛い」といわれる生活習慣病。足の親指の付け根あたりの痛みが有名ですが、赤く腫れて激痛が走ります。
血液中の尿酸が増え過ぎると、この尿酸、結晶化して関節に付着して関節炎が起こり、痛みが出るんだそうです。
贅沢病といわれていた痛風
昔は贅沢病といわれていた痛風、尿酸が増える原因は(家族にとっては腹立たしいのですが)、飲食に伴い過剰に摂取されたプリン体が原因です。プリン体を多く含むものは飲酒のうちでは特にビール、料理では鍋物や油の乗ったステーキ、またウニ、イクラ、ベーコンなどの油ギトギトっぽいけどおいしそうなものばかり(ああ、よだれが・・・)。
我が家の問題児もこのゴールデンウィーク中に、家族を放り出して宴会の皆勤賞をめざした結果、当然の報いとして「アイタタ・・・」状態になってしまいました。近年日本は豊かになったといわれますが、食生活がリッチな方向へ変化したことが大きな原因といわれています。
成人男性の二割は痛風の予備軍
TVで仕入れた知識ですが、痛風の推計患者は約90万人、成人男性の二割は痛風の予備軍と考えられるとか。また従来は40~50歳台が中心だったのに対し、若年化が進み、30歳台で発症する人も増えているそう。放置すればやがて動脈硬化や腎臓障害へと進むやっかいな痛風。
ちなみに、なぜ女性に痛風が少ないかというと、女性ホルモンに尿酸排泄を高める働きがあるからだそうです。
さて、当然治療をしなければなりませんが、それはこの多すぎる尿酸を排泄させること。で、急激に尿酸を排出させる強力な薬から、毎日飲み続けることで緩やかに効き、予防の役目をする薬まで色々あります。効き目の強いものは数値の下降も強力な反面、副作用の心配もあり、使用には十分な注意が必要だとか。
信頼できるお医者様の存在
さあ、ここからやっとリタイア後の生活に係ってくるのですが、元気で病気知らずの生活を続けていた場合、かかりつけの何でも相談できる、信頼できるお医者様が身の回りにいらっしゃいますか?
我が家の場合、この地に居を構えて以来20年近く、家族全員でお世話になっている開業医の先生がいらっしゃいます。ダンナさんの痛風から、インフルエンザ、娘が幼少のころの喘息の相談まで、先代の院長先生から現在の若先生へと二代にわたってのおつきあい。まだまだ引っ越す予定はありませんので、将来介護保険を考える場合は診断書をお願いする予約までしております。
あってはならないことですが、万一重篤な病状になった場合も、日ごろかかりつけのお医者様から紹介状を書いていただく、ということで大きな病院への転院も安心してできますよね。
不埒なうちのダンナさんは、婦長さんから受付の若い女性、隣の調剤薬局のセンセイまで、常に愛嬌を振りまき味方につけておりますので、電話で診察の予約後、ソッコーで診察だけしてもらい、薬は後で私がとりに行く(なぜか支払いも私、ね)という、痛風で痛む足をかばう裏技の駆使が可能です。
リタイア後の田舎暮らし計画
リタイア後に田舎暮らし、農業にチャレンジ・・・などの計画を温めていらっしゃる皆様。若い頃から慣れ親しんだ土地ではない場合、体が弱ると「病気の時、自分で運転して病院へ」という事ができない場合もありますよ。
ご近所に、あると安心、頼れる病院。ちゃんと頭に入れて候補地を探されていらっしゃいますか?お元気だとここまで気がまわらないこともありますよね。
命にかかわる場合もあります。どうぞ忘れないでくださいませ。
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