【 2009年 第 15 回 】家を購入するにあたって、頭金はいくら用意すれば?夫婦の生命保険はどうすれば? 相談コラム
宮崎 洋子(ミヤザキ ヨウコ)⇒プロフィール
- 相談者
Iさん - 家族構成
夫32歳会社員 妻(Iさん)29歳専業主婦 長女1歳 - 相談内容
3年後位に、家を買いたいと思っています。私もいずれは働きに出るつもりですが、もう一人子供を産んでしばらくは専業主婦で子育てに専念するつもりです。
家の購入に向けてのやりくり方法、頭金やローンなどについてアドバイスをお願いします。
また、夫と私の生命保険は独身の時に入ったものです。今後もこの保険のままで良いかも、教えてください - 収支表
- 生命保険加入状況
- 回答
3年後にマイホームを取得が目標ということで、出費を絞って貯蓄に重点を置かれている様子、立派だと思います。現時点での銀行と財形の残高は600万円。この調子で続けていけば、貯蓄は、毎年140万円ずつ増えていきますので、3年後の残高は約1,000万円。頭金としては十分な金額が準備できそうですね。
頭金は、ローン返済額の約20%は用意されることをお勧めします。また、返済期間は、定年前に完済するよう組むこともポイントの一つです。住宅取得時には、ローンの頭金以外に、不動産取得税・登録免許税・消費税・印紙税などの税金がかかりますので予算に入れておいてください。
さらに、念願の住宅取得後は、毎年『固定資産税』がかかります。『固定資産税』は、土地・建物それぞれの評価額に応じてかかります。一方で、住宅取得に関する控除制度もありますので有効に活用しましょう。次に、生命保険に関するアドバイスですが、住宅金融公庫や民間金融機関で住宅ローンを申し込むと、多くの場合は『団体信用生命保険』に加入することになります。これは、ローン返済者本人に万が一のことがあった場合に、生命保険金で借入を相殺してくれ、それ以降のローン返済は不要、住宅は手元に残るというものです。
ですので、住宅ローンを組んだからといって、保険金額を増額する必要は無く、むしろ減額できる可能性が高いものです。
さて、それでは、夫婦・子供二人の家庭での保障の目安はどのくらいなのでしょうか?住宅を取得していて、『団体信用生命保険』に加入していれば、ご主人に万が一のことがあった場合には、住宅は残り、その後のローン返済は無くなります。
また、生活費として、公的年金から、お子さんが18歳になるまで、遺族年金が毎年受け取れます。
現在の生活を維持するには、今の生命保険金額で十分のようですね。あとは、今後必要となってくる、お子さんの教育費などを検討し、計算に入れて、金額を算出してください。
また、入院給付金については、健康保険の適用外についてのカバーを考えられるといいでしょう。
この調子で、3年後には、夢の実現を!
このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したモノです。
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