【 2009年 第 16 回 】住宅ローンの返済について今後どうすればいい?独身の息子たちの生命保険はどうすればいい? 相談コラム
宮崎 洋子(ミヤザキ ヨウコ)⇒プロフィール
- 相談者
Tさん(県南在住) - 家族構成
本人56歳会社員 長男34歳会社員 次男31歳会社員 - 相談内容
4年前に組んだ住宅ローン2,500万円のうち、約1,500万円は既に返済。今後も繰り上げ返済し続けるか貯蓄しておくかで迷っています。私の退職後は息子たちにローン返済してもらおうと思うのですが、その場合月々の返済額を減らして、期間を延ばすことはできるのでしょうか?
息子たちは、まだ結婚の予定はなさそうですが、入っている生命保険はこのままでよろしいでしょうか?
よろしくお願いします。 - 収支表
回答
住宅ローンの返済をわずか4年で、1,500万円繰り上げ返済されるとはお見事です。家計を拝見しますと、今後も今のままで貯蓄ができれば、毎年46万円ずつ貯蓄残高が増えていく予定ですね。今までのように余裕資金が出来たときに、小刻みに繰り上げ返済していけば、ローン残高は確実に減っていきますが、定年退職を数年後に控えられた今後については、セカンドライフ計画も必要。ある程度は余裕資金を残される事をお勧めします。
さて、毎回のロ-ン返済額を引き下げるための期間延長についてですが、少なくともこれまで繰り上げ返済で短縮された期間までは、公庫は無条件で引き延ばしに応じてくれると思います。また、現段階で「元金均等払い」に変更するなどの方法で将来の返済額を軽くする方法も考えられます。金融機関の窓口でシミュレーションを依頼してみましょう。
ところで、将来ご自宅は息子さん方のどちらに譲られるおつもりでしょうか?お二人共に名義を分けたいのは親心ですが、相続が発生した時にもめないように、お一人に住宅を譲り、ローン負担をお願いする方がよいのではないかと思います。名義をお子さんに変更する際には、課税関係にもご注意ください。
独身の息子さん方の生命保険についてですが、現在かなりの保険料を支払われているのが気になります。養老保険は利率が良くても、死亡保障が高額であれば掛け捨て部分も多く、満期返戻金は元金を割ることもあります。
独身の間は、医療保険に重点を置いた保険に見直されることをお勧めします。
住宅ローンの繰上げ返済には、保険の満期金も有効に活用しましょう。
このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したモノです。
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