【 2009年 第4回 】ライフスタイル別 家計診断~小さな子どもがいるファミリー世帯~ 家計
佐藤 益弘(サトウ ヨシヒロ)⇒プロフィール
今回の家計簿診断は、1歳の子どもがいるファミリー世帯です。
相談内容は、「子どもが生まれてから赤字が続き、貯蓄が減っています。家計のバランスを見てほしい」というものです。
家計簿診断内容
夫(32歳):会社員 手取り月収 28万円
ボーナス手取り 35万円×2回
妻(30歳):専業主婦
子(1歳)
相談者のように、これまで共働きのうちは何の問題もなかったが、子供ができて妻が仕事を辞めてから家計がきつくなったという相談は多く寄せられます。しかし、これまでのどんぶり勘定を改め、家計管理を始めるチャンスです。将来の楽しい夢のため、やりくり上手を目指していきましょう。
対策<ステップ①>
家計を見直します。
このように家計見直しは、まずは大きな支出から見直します。
給料天引きの生命保険などは、引かれるのが当たり前と思ってあきらめていませんか。
過去のコラムを参考に見直してみましょう。
(https://www.my-adviser.jp/new_contents/column2008/k_iimura_c10.html
2008年 第10回 大きな支出対策① 生命保険の見直し②2008年分のリンクで貼れていないのでお願いします。)
次に、やりくりできそうな変動費(食費、携帯電話、こづかい)にメスを入れてみます。
どの項目(費目=ひもく)の予算は削りたくないか、自分なりの優先順位を持っておくとよいでしょう。
対策<ステップ②>
貯蓄の目標額を決めます。
例えば教育資金なら、大学に進学する場合、学部にもよりますが18歳までに300万円を目安に貯めるとよいでしょう。
また、住宅資金であれば、購入する物件価格の3割は準備しておきましょう。その他、旅行や車、趣味など、貯めたい額と貯められる期間を出して計画を立てましょう。
相談者の場合、手取り収入が28万円で、家計改善後の月の支出目安が25万2500円です。順調にいけば2万7500円残る計算です。少し余裕をもって、2万円を毎月の貯蓄目標額にして始めましょう。初めは目標額を低く設定します。できた!という達成感を積み上げていくと、自信とやる気につながります。もちろん、やりくりが上達していけば、貯蓄額がアップできます。
ボーナスの使い道も予算を立てて、貯蓄にまわす分も忘れずに確保しましょう。
車のローンがあと1年で終わります。ローン終了後は家計費に入れず、そのまま教育資金の貯蓄にスライドしていきましょう。1万7千円を18歳まで16年間貯めると307万円になります。
対策<ステップ③>
引き続き家計簿をつけながら、おおまかな予算をつかんでいくとよいでしょう。続けていくと、自分の理想的な家計割合が出来上がっていきます。
子どもの成長とともに、子ども費も増えていきます。収入で足りないようであれば、妻が働くことも視野に入れておきましょう。
以上、いかがでしたでしょうか。お金を貯める近道は、家計を把握することから始めます。まずは家計簿を活用してみましょう。
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