家計簿を習慣化させる秘訣とは?!【2009年 第8回】

【 2009年 第8回】家計簿を習慣化させる秘訣とは?! 家計

 佐藤 益弘(サトウ ヨシヒロ)プロフィール

今回は、実際に初めて家計簿に挑戦し、半年以上継続させ、さらには、家計簿のお陰でお金を貯められるようになってきたというIさんにその秘訣を聞いてみました。


こづかい帳をつける

妻が家計簿をつけましょうとセミナーをしているのを横目で見ながら私はこづかい帳をつける事を断固として拒否していました。

そんな事をしたら、いくら何に使っているかって分かってしまう・・・

 

コメント:家計簿は人に見せなくていいんです。最初は、ただ自分のお金の使い方を振り返り、何にいくら使ったのか自分の消費傾向をつかめればOKです。


とは言え、毎回妻の記事を見る(読まされる?)プレッシャーについに負け今年の2月から小遣い帳をつけ始めました。
最初の3日間は記録する習慣に慣れていないから辛い辛い。
ただ、当時ダイエットを試みていた事もあり、昼飯代が1日200円で済んでいた事も手伝って、一週間で1000円しか使わない事もありました。
980円の定食を後輩と食べて20円のお釣りを請求してしまったり、「弁当買ってきて~」と頼んだ後輩がお釣りを渡していない事を3日くらい根に持ってしまう自分の小ささに辟易しましたが、それ以上にアッという間にお金が減っていく事に今更ながらに驚きました。

コメント:「アッという間にお金が減っていく事に今更ながらに驚きました。」→ココ、家計簿の醍醐味です。「知らない間にいつの間にかなくなってしまった」ということがないように、家計簿で使ったお金(または今月残っているお金)を目で見えるように視覚化することがポイントなのです。

毎日飲んでいたペットボトルのお茶をやめれば、一週間で昼飯一食分が浮く!
という事にも気づき、毎日手帳に使った金額を記入していっています。

私がこづかい帳を継続できた理由の一つは、ゲーム感覚を取り入れるという事でした。
先週と比べて今週の使った額は多かったか?
前月の同じ日と比べて多かったか?など、毎日ちょっとした目標に対して自分の中で勝った・負けたを取り入れる事が継続につながったように感じています。
もちろん、予算をオーバーした事もありましたが自分自身を責める事なく「次はクリアしてやろう」という気分になりました。

ある本で読んだ「できる経営者は小さな数字まで把握している」という言葉に励まされながら今まで6ヶ月間、こづかい帳をつけることを継続することができました。
私ながらに継続できるようになったポイントをまとめてみたいと思います。

1.ミニ経営者ゲームと考えた

毎月の小遣いという予算の中で、どんな毎日の経営ができるのか?
月の終わりに予算を達成できたかどうかというゲームと考えました。
そのうちに、対前月比と比較したりして「お、今月は予算達成できそうだ」
「あれ、今月は無理そうだ・・・」という予想もできるようになりますますゲーム性が高まりました。

2.毎日できるシステムができた

元々手帳を使いこなす事が苦手だった私、毎日手帳に使った金額を記載することで手帳を使いこなす癖も付きました。
週の予定を書く時についでに使った金額を書いたり、昼飯で使った金額を書く時に午後の予定を確認したり、一石二鳥で取り組める方法  だったのがうまくできたポイントだと思います。

3.できる範囲でやった

まずは小遣い帳をつける事がゴール。初めから細かな管理はしませんでした。
飲み会の時に使った金額、確か4000円位、土日合わせて、2000円使ったかな?
エンジンがかかるまではこの程度の管理で行いました。

そのうち、
「なんでこんなにお金が減っていくんだよ!!」とびっくりすると自然と細かなお金の管理をしたくなってきます。
(それと比例して、募金箱にお釣りの3円を入れることも悩むようになりますが)


実はIさんとは、我が夫です。まさか、こんなにやりくりできるとは正直思っていませんでした。しかし、これぞ家計簿の威力なのです!

そもそもお金は使うためにあるものです。価値の高い使い方をしていけば、無駄も省けます。家計簿は、限られたお金を有効に使う、また必然的に貯める手段としてとても重要です。

 

体重を毎日測り記録するだけのダイエットがあります。家計簿も、日々のお金の使い方を記録し、まずは習慣化させる。それがお金を貯める第一歩になると言えるでしょう。
皆さんもぜひ、お試しください♪


 

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