【 2009年 第7回 】待ち遠しいのは“ヴァカンス” フランス気分
横川 由里(ヨコカワ ユリ)⇒プロフィール
日本の有給は10日。フランスの有給は5週間。
もちろん、いっぺんに取らなくとも1年間にとればよいのです。
お給料もらいながらこんなに長くお休みできるなんて、うらやましい限りですね。
「さぁ、どこに行きましょう?」
もちろん南。日本では夏に避暑に行くというとリュックス感があるけど、向こうでは太陽を追いかけていくのが贅沢なのです。
パリの緯度は札幌よりずっと北にあり、樺太くらいにあたる。参考までにマルセイユやローマは、札幌と同じ緯度にあります。
そんなに北にあると、冬の間は太陽がないし、昼も7時間くらいと短いので、「太陽がいっぱい」のところへ民族大移動したくなる気持ちも理解できますね。
行き先は様々。私はプロヴァンス地方が大好きで、よく行っていました。
お土産はオリーブにオリーブオイル、山のようにワインや食材を買ってきます。
また、南フランスにはよくオランダ人がヴァカンスに来ています。オランダ人も太陽が大好き。
フランスやスペインに車で移動です。だって4週間もあるから、TGV(フランス新幹線)に乗らなくたっても時間があるから安く、ゆっくり移動できる。
ヴァカンスに行かない人は
素敵ですね。しかし、最近の不況ではヴァカンスにも行けそうにない人もいるんです。
リヨンの地方紙Le progresによると、2人に1人はヴァカンスに行かず、家にいるそう。
有給だからお仕事へは行かなくてよいのですが、どこへ行きましょう?
そこで、今年もパリ・プラージュ。プラージュは海岸という意味。
「えっ パリに海岸ってあったっけ?」
「セーヌ川あるわ」
パリ・プラージュ
というわけで、今年で8年目のパリ・プラージュ。これはパリ市が毎年開催しています。
今年は7月20日から8月20日までの1ヶ月間。ここは、普段セーヌ川のすぐそばを走る自動車用道路。
バカンス・シーズンで車が少ないから、通行止めにしてしまいます。
信号がない道路で、かのダイアナ元妃もこの道で事故にあったのです。
いつもなら、殺風景なセーヌ川の河岸に人口の人工のビーチをつくるため、3000トンの砂が敷きつめて、70本ものヤシの木が植えられるんですって!
デッキチェア、ビーチパラソルや日光浴チェア、シャワースペースが用意されています。もちろん、セーヌ川で泳ぐわけにはいかないので、子どもたちには仮設プール、なんとなく、南国の雰囲気で、スポーツやダンスなど、たくさんのイベントが開催されます
では、BON VACANCES!
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