【 2010年 第 9 回 】子育てママの街情報 日の出町
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
今回取り上げる日の出町は、4年連続で子どもの数が増え続けています。
東京都心まで約50キロとかなり離れているにも関わらず子育て世代が増え続けている、その魅力に迫っていきたいと思います。
日の出町の概要
人口は約1万6千人、面積は、約28平方kmです。
東京都の西部に位置し、西多摩郡の町です。北に青梅市、南にあきる野市があり両市に挟まれている位置にあります。東京から約50キロ離れています。
町内に鉄道の駅はありません。最寄駅はあきる野市にあるJR五日市線の武蔵五日市駅、秋川駅などとなります。
道路では、圏央道の「日の出IC」があります。この日の出ICの周辺は開発が計画的に進められています。大型ショッピングセンター建設に伴い、三吉野桜木地区には庭つき一戸建ての住宅街や医療機関が整備されました。
街情報
1.自然が豊か
秩父多摩国立公園の表玄関口にあたる日の出町。南に秋川、町の中心に平井川、北側に多摩川の清流に囲まれて自然がとても豊かです。
遠出せずとも近場で自然を満喫できます。
子ども向けの遊び場としては、自然休養村さかな園があります。平井川沿いにあり、渓流釣りやバーベキューが楽しめます。小さいお子さんは、魚のつかみどりや網すくいなどが楽しいでしょう。
2.大型ショッピングモール
圏央道に「日の出IC」付近に「イオンモール日の出」が2007年にオープンしました。週末になるとたくさんの買い物客が訪れます。映画館を併設し、専門店もたくさん入居している事から、買い物はここでだいたいが済ませられます。
公共交通網は発達していないこの日の出町はクルマ社会。道の整備はこのショッピングモール開業とともに整いつつありますが、週末は渋滞が避けられない状況です。
行政サービス
子育て関連の行政サービスを見ていきましょう。
次世代育成クーポン
「日本一の子育てタウン」を掲げている日の出町。
日の出町独自の子育て支援の取り組みとして、次世代育成クーポンがあります。
子ども一人につき毎月1万円を15歳まで交付してくれます。
子ども手当の支給が始まってからも減額が行われずに支給されています。
この次世代育成クーポンは、額面金額1,000円のものが10枚のつづりになっています。
なにに使えるかというと、
町に登録している店舗での支払い、保育料、給食費、学童保育費、幼稚園保育料などにも使えます。保育料など町の指定する特定金融機関で口座振替をしている場合は、必要額のクーポンを預け入れることができます。
子育て世代にはありがたい制度ですね。今までこのコラムで取り上げた街で同じような取り組みをしている自治体がありましたが、日の出町のクーポンは使う幅が広く、15歳までと長期にわたり支給されます。金額も高額で使い勝手がよさそうです。
自然豊かで子育てタウン日本一を掲げているこの街は、便利な都会ではできないのびのびとした子育てができるように思います。
都心からだいぶ離れていますので、移り住むには勇気がいりますが、ここから勤務先への通勤ができる環境にある若い方が移り住んでいるようです。
今回は日の出町を見てきました。日の出町の橋本町長は、選挙公約にこの次世代育成クーポンを18歳まで支給、医療費も18歳まで無料を掲げて当選。
今この公約実現に向けて、がんばっておられるようです。
この2つの公約は、他の自治体には見られない取り組みですから、これからが楽しみです。
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