【 2010年 第 10 回 】子育てママの街情報 品川区
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
東京の都心にある品川区。
23区は特に子育て行政がよいと言われていますが、品川区の特徴は「教育」です。その辺を中心に品川区をご紹介していきます。
品川区の概要
人口は約34万9千人、面積は、約22.72平方kmです。
東京都の23区の南部に位置し、東京湾に接しています。京浜工業地帯発祥の地、ソニー発祥の地である品川区は物づくりの町として発展してきました。
区内の鉄道は、JR・私鉄・地下鉄・モノレールと、ありとあらゆる鉄道が行きかいます。駅の数は、40駅。新幹線の品川駅開業やりんかい線開通など、どこにでもアクセスが可能で鉄道は非常に充実しています。
新幹線品川駅開業により、その周辺がビジネスや産業の拠点なり、ますます発展を遂げています。品川駅、大崎駅、五反田駅にわたる再開発は日々刻々と街の姿を変え、目を見張るものがあります。
街情報
- 洗練された都会の風景と下街風情の昔ながらの商店街が同居
品川区の街情報はたくさんありすぎて、なかなかチョイスは難しいです。全体的に品川区を見渡してみると、東京湾沿いのウオーターフロント。JR山手線の駅周辺のビジネスや産業の拠点、再開発地域の洗練された都会のビル風景。一歩奥に入った私鉄沿線の下町情緒あふれる商店街風景と3つの顔があります。大崎駅周辺の再開発は、まだまだこれからです。先進的で機能的な街になるでしょう。今から楽しみです。昔ながらの商店街代表と言えば戸越銀座商店街ですね。全長1.6メートル、400店舗。平日でも1万人が訪れるそうです。全国的に有名です。
2.意外とたくさんある子どもの楽しめるスポット
品川区は都会のど真ん中で、緑も少なく、子供の遊ぶ場所がないのでは?と思いがちですが、意外と遊べるスポットがあります。
公園から見ていきましょう。東京都立潮風公園は海沿いにあってバーべキューが楽しめます。広い敷地で思いっきり体を使って遊べます。都立林試の森公園は元林野庁の林業試験場だったところで、木がたくさんあり自然と触れ合える公園です。
公園以外では、しながわ水族館や船の科学館など東京湾沿いに海をテーマとした施設があります。
行政サービス
子育て関連の行政サービスを見ていきましょう。
小中一貫教育
品川区の教育の特徴は「小中一貫教育」です。
平成18年度から区立すべての小中学校で品川区独自の「品川区小中一貫教育要領」に基づく小中一貫教育が行われています。小中合わせた9年間を見通した連続性・継続性のある教育を目指しています。従って中学1年生は7年生となり9年生で卒業となるのです。
教科も品川区独自のものがありまして、1年生から「英語科」「市民科」があります。教科書も独自のものを使用し、一般の人でも購入できます。
小中施設一体型も順次建設・開校しており、今年7月に4校目となる荏原平塚学園が完成しました。新しい施設一体型の学校は、最新設備がととのっており、人気があります。
その他の行政サービスも充実
その他の行政サービスについてまとめると、
・医療費助成は中3までで、所得制限なし
・区立保育所は延長実施率 100%(7時半まで)
・夜間保育の充実 20時半まで8園・21時まで2園・22時まで9園(公立私立含む)
・認可外保育園のうち東京都の認証保育園の保育料助成あり。上限66,000円
子育て世代にはうれしいサービスがそろっていますね。
品川区は、平成22年度より次世代育成支援対策推進行動計画を策定し5年計画で進めていきます。「地域で支えあって次世代を育む街」という基本理念にのっとって、子育て支援をとても積極的に展開しています。
一方で、品川区は高齢者にもやさしい街として行政は積極的です。小中一貫校新設に伴う旧小中学校の跡地を有効利用して地域コミュニティの拠点とともに高齢者施設を併設するなど、新たな取り組みを始めています。
品川区を見てまいりましたが、充実した行政サービスがあり、羨ましさをとても感じます。行政サービスが充実しているのは、財政が健全であることも意味しています。
子育て世代には要チェックの街ですね。
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