【 2010年 第 9 回 】そば粉アレルギーの人はクレープにご用心 フランス気分
横川 由里(ヨコカワ ユリ)⇒プロフィール
クレープの本場はブルタ-ニュ地方
クレープの本場はフランスの北西部、ブルタ-ニュ地方では、カフェの数よりクレ-プ屋さんの方が多く、クレ-プをつまみながら、地元のお酒、シ-ドルを飲み、親しい人たちとのおしゃべりをしています。
ブルターニュ地方では、そば粉やりんごが採れることで有名な地方。おいしいバターや塩も作っているので有名な地方です。
日本のクレープは小麦粉で作るため、きれいな黄色をしていますが、フランスでは茶色っぽい色をしています。それもそのはずで、この地方のクレープは、そば粉で作っているものが多いのも特徴の一つです。
そば粉で作ったクレープは“ギャレット
正式には、そば粉で作ったクレープを“ギャレット”と呼び、普通のクレープとは区別をしています。
以前、日本から来た友人が知らずに食べて、大変な思いをしました。そば粉アレルギーがある方は要注意です!
街角ではクレープやギャレットが売られ、小腹がすいたときに歩きながら食べるものですが、正式にはちょっと違います。
ちゃんとしたクレープ専用のレストランで召しあがるのです。
おもにフランスのクレープは、メイン・デッィシュ(塩味)とデザート(甘い)区別をしています。メインとして食べるものはギャレットです。一方、デザートとして食べるのが、クレープ。ギャレットとクレープを総称してもクレープと呼んでいます。
クレープも食事で3皿を食べる
フランス料理はお皿が何皿もあるのが一般的ですが、クレープも食事となると3皿を食べます。
① オードブルとして、ギャレットを塩味で味見。
② メインとして、チーズ・ハム・卵の組み合わせや、ハンバーグのトマト煮込み、ほうれん草など、盛りだくさん。もちろん、ギャレットで包みます。
③ 小麦粉を使ったクレープ生地を使用したチョコレートやアイスクリームをのせたものをいただきます。
このように、全部でクレープは3枚。いっしょに飲む物は、シードルというりんごの発泡酒です。ビールよりもアルコール度は低く、飲みやすいものです。日本でもよく見るのでご存知の方も多いことでしょう。
先月の「フランス気分」でお知らせをしたダゲール通りのすぐそばに、フランス国有鉄道のモンパルナス駅があります。ここから、ブルターニュ地方へのフランス新幹線(TGV)が発着することから、駅近くのモンパルナス通りはクレープリーがたくさん並ぶクレープ街となっています。
東京では神楽坂に、フランス人が経営しているおいしいクレープ屋さんを発見しました。
その名もずばり、“キャフェ・クレープリー・ル・ブルターニュ(ブルターニュのクレープ屋さん)”。機会があればどうぞ!
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