【2011年 第4回】震災時に威力を発揮する予備費を準備しよう 家計管理(子育て世代)
中村 真佐子⇒ プロフィール
3月11日に起こった大震災。着の身着のまま非難し、大事な物が津波で流された方が多くいらっしゃいます。当面の生活のお金さえ困っていらっしゃいます。
この震災を機に、当面お金の不安が無いように普段の家計管理の中でも考えて行かなければならないと痛感しました。
予備費を準備しよう
家計管理を行う際、よく「予備費を準備しておきましょう」と言います。この予備費は、何のために用意しておくお金なのでしょうか。
緊急にお金が必要になるときにいつでも引き出せて使えるように準備しておくものです。
緊急にお金が必要になることとは?
今回の震災をはじめとして、他に洪水、台風などの自然災害時
急な事故や病気
失業
などです。
これらは、いつ起こるか予想できないもので、突然身に降りかかります。
そんなときにすぐ引き出せるお金があると精神的に非常に安心です。
「すぐに引き出せる」がポイントです。
せっかく準備していても現金化できなければ意味がありません。
今回の震災では、早い段階で通帳が無くても身分を証明できるものがあれば、1回10万円まで、引き出せるようになりました。
停電になればATMも使えませんし、キャッシュカードはいつも財布に入れていて身につけていても、通帳やハンコは別の所にしまってあったりします。
金融機関に対して威力を発揮するのは
「身分を証明するもの」です。
その代表的なのは、運転免許証です。これは常に財布等に入るなどして、常に身につける習慣をつけておきましょう。外出先で被災する可能性もありますから。
運転免許証が無い場合に他に身分を証明するものは、健康保険証やパスポートなどです。市町村で発行する住民基本台帳カード(住基カード)があります。
これも住所・氏名・生年月日が記載されていれば身分証になります。運転免許証をお持ちでない方は、作っておくことも一つの方法です。
予備費として準備する金額では、1か月の生活費の半年分です。今すぐ用意ができない時は、最低3カ月分は確保しておきましょう。
3カ月分では足りないと思う場合は、今から少しずつ貯蓄しましょう。
震災時直後に使えるのは小銭
私事ですが、私の主人が石巻市で被災しました。おかげ様で命は助かりました。しかし家に帰ってくるまでの13日間は孤立状態と不自由な避難生活でした。
主人の経験談として聞いたのは、震災直後は小銭にしか使えないということです。
かろうじてあいている店で食料を買うのも、「お釣り」がもらえないそうなのです。
震災直後は、お札よりも小銭です。
主人はたまたま小銭貯金をしていました。
金種別に小銭が10枚入るプラスチックのケース(100円均一に売っている)に入れていて、震災時にそれを持ち、津波から逃げました。
このプラスチックのケース、ジャラジャラせず持ち運びしやすいので、非常時の小銭の準備におススメです。
今回の震災が起こり、家計管理の面からも考えさせられる事が多々ありますね。
まずは、イザという時すぐ現金化できる預金と持ち出し用小銭の準備と確認をしておきましょう。
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