【2011年 第5回】貯金体質を作ろう 家計管理(子育て世代)
中村 真佐子⇒ プロフィール
「貯金したいけどなかなかできない」「貯金全然ないのよ」という声を聞きます。
家計管理では貯金体質は必須です。
震災が起こって家計管理をあまり気にしていなかった方も真剣に考えるようになったのでは?
前回のコラムでも書きましたが、予備費もないという方!今日から貯金しましょう。
みんなどれくらい貯金しているの?
総務省の家計調査(平成22年・2人以上世帯)では、貯蓄額の中央値が998万円です。
中央値とは、貯蓄の多い世帯から低い世帯を順に並べた時の真ん中の世帯の貯蓄額です。
圧倒的に数が多いのは、200万円以下です。
同じ調査で、年収350万円~600万円のサラリーマン世帯(2人以上世帯)に限定してみてみます。
人数からすると貯蓄額100万円以下の世帯が一番多いのですが、同じレベルの可処分所得なのに貯蓄額が500万円~800万円ある世帯も少なくありません。この違いは貯金体質のあるなしが関係してくるのではないでしょうか。
貯金システムを作ろう
貯金できないと嘆いている家庭の場合、収入のうち余ったら貯金しようというような、家計管理をしている場合が見られます。
毎月一定の金額を貯金したい!
貯金の第1歩です。
まずは、給料が振り込まれる銀行に行き、自動的に積み立て貯金ができる手続きをしましょう。
1回銀行へ行って手続きをすれば済むことです。
家族の勤め先に財形貯蓄などの制度があれば、それも是非活用しましょう。
まずは、1カ月の収支を明確化して、貯金に回せるお金を算出しましょう。5,000円でも1万円でも貯金しましょう。
手取り金額が少なくなると、生活できるのか不安になるのですが、意外と大丈夫。
不思議なことに手元にあるお金の範囲内で消費するものです。
そして知らず知らずのうちに積み立てはすすんでいき、気が付いたら結構たまっている!
ということになるのです。
貯めっぱなしはNG。運用の勉強をしよう
貯金が全くない人は、前回のコラムで紹介しましたが、いざという時のお金、半年分の生活費を貯蓄目標としましょう。
月25万円で生活している場合は、150万円です。
貯金システムを作って積立っぱなしではでそのままではいけません。
積み立ててまとまったお金は「運用」し、お金自身に働いてもらいさらに増やしていきましょう。
その為には、積立ての利率よりも有利に運用しなくてはなりません。
世の中にはたくさんの金融商品があります。
まずはどのような金融商品があるか勉強をしてみましょう。
楽に簡単にお金を増やせる方法はありません。
金融知識を身につけることで、貯金を賢く増やしていきましょう。
本サイト、鈴木暁子さんのコラムは金融商品についてわかりやすく書かれています。
是非、金融商品の勉強にお役立て下さい。
貯金体質があるとお得な事がある
貯金体質であると、人生での大きな買い物、住宅購入の際にお得な事があります。
住宅ローンを銀行で組む際に、頭金をある程度出すと(概ね2割以上)借入金利が優遇されます。
頭金があるということは、貯金ができる人だ、家計が健全だ、と銀行側は認識し、信用につながるからです。
貯金体質があれば、住宅ローンも繰り上げ返済が容易にでき、返済が早いうちに終わってしまうことが予想されます。
貯金には、目的を付けましょう。
イザという時の為の貯金。
子どもの教育の為の貯金。
住宅購入の為の貯金。
さあ、今日から目的別に貯金システムを作り、貯金体質になりましょう。
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