【2011年 第6回】 光熱費について 家計管理(子育て世代)
中村 真佐子⇒ プロフィール
今回は光熱費について。FPが家計管理中で光熱費の事について書くのは、節約アドバイザー的なことでは面白くない。
震災が起こってから生活を見直す事態となっている。
子育て世代にとっての光熱費について趣旨から外れた感がありますが、「節約」ではない別の視点で見ていきます。
節電アイデアは、今溢れている
家計シリーズのこのコラム。昨年12月に各月テーマを1年分作るのですが、偶然にも今月は光熱費。原子力事故の影響でこの夏に向けて「節電」が叫ばれています。
家計管理の中で光熱費といえば、電気・水道・ガスの支払い。
家計の中に占める割合は、下位の方。
明らか無駄に使うのは、見直さなければなりませんが、節約を徹底的にしても労力の割には家計全体から見ると効果が少ない項目です
今は節電アイデアの情報は溢れています。本コラムでは、「光熱費を安くする」事は皆さんよくご存知と察しあえて触れません。
大切なのは、家族みんなでエネルギーを大事に使うという考え方です。
子どもとともにエネルギーについて考えるいい機会
CO2削減が叫ばれて続ける中、震災と原発事故。いやおうなしに節電を迫られました。
計画停電も体験しました。東京電力管内に住んでいる人は電気のありがたみが身にしみたのではないでしょうか。
世の中いっせいに「節電」になるとエコなどにはあまり関心のなかった子ども達も、積極的に行動を起こすようになったように思います。
当たり前にあったものにありがたみを感じたり、大切に使おうと行動に移す。親として子に伝えなければいけない大切なことですが、恵まれた環境の中は難しいことでした。今の環境は、エネルギーについて子どもとともに考えるとてもいい機会と思います。是非いろんなことを子どもと話してほしいです。
生活の中のリスク管理
何か一つのものに集中しているとそれがだめになった時に大きな損害が生まれます。
例えば今回の計画停電では、オール電化でマンションだと、電気も水も使えない状態になりました。
投資の世界でも、集中投資ではなく分散投資でリスクを分散するという考え方があります。
リスクを回避する方法の一つです。
しかし、オール電化になっているのを今更替えるわけにもいきません。地震に目を向けると、ライフラインで一番早く復旧するのは、電気と言われています。阪神大震災では約1週間で復旧したそうです。
東北の被災地でも一番早かったですね。
計画停電はいっときの我慢ですが、自然大災害が起こった時は長期戦です。
ライフラインは生活する上で最も重要です。
何を優先してどのような準備をするか、集中がいいのか分散がいいのか、自分の家の場合はどうなのか、想像力を働かせましょう。
想像できるリスクは対策や準備ができます。家計管理全般では、分散の考え方が有効です。
例えば銀行口座を複数持つということも、銀行が倒産するというリスクに備るものです。
震災は生活を見直すということともに、リスクに対する考え方も教えてくれたように思います。
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