【2011年 第11回】 保険見直しについて 家計管理(子育て世代)
中村 真佐子⇒ プロフィール
今回は保険見直しについて。子育て世代はリスクを保険でカバーする必要がある時期。
ライフステージごと、環境の変化などで保険を見直すのも賢い家計管理には必要なことです。
子育て世代の保険はどれくらいかければいいの?
家計の収入は、誰の働きによるものですか?
夫のみ、夫婦半々、妻など家庭により違いがあると思います。
その収入が突然途絶えてしまったら・・・。生活ができなくなります。
そんなことが万が一起こったときに、家族の生活を支えるために、必要なお金・・・。
一般的に子育て世代は、蓄えが少なく、子供が成人するまでの期間はお金がかかるので、保険でカバーすることが必要です。よく、子供が生まれたら保険のセールスを受けるのは、その為です。
子育て世代はいったいどれだけ、死亡保障があれば安心なのでしょうか。
まず、子供の年齢のよって必要なお金の金額は違います。
子供が生まれたばかりの家庭では、子供が大学卒業するまでに22年かかります。
高校1年生のいる家庭では、卒業するまで7年です。
仮に子供を育てるのに、年間100万円必要な場合、前者の場合は2,200万円、後者の場合は700万円が必要なお金となります。
このように子供に必要なお金は、子供の成長とともに減っていきます。
また、子供のいる世帯には、公的年金から遺族年金が支払われます。配偶者の収入があればそれも生活費になります。このような収入を差し引いて、足りない分が必要保障額となります。
病気になった際に必要なお金に関してもそうです。
健康保険で、医療費は3割負担で済みます。高額療養費制度で高額な医療費にも公的保険がカバーしてくれます。それを考慮して足りない分に民間保険を利用します。
今入っている保険、わかっていますか?
子育て世代の家庭では何かしら、保険に加入しているでしょう。
生命保険は誰にいくら保障があるのでしょう。
病気になった時に給付される医療保険の場合、どのような時に保険給付が受けられるのかご存知ですか?
イザと言う時に使えない保険であったら、支払った保険料が無駄になってしまいます。保険証書を出してきて、保障内容を確認してみましょう。
保険証書の見方がわからない時は、加入している保険会社に問い合わせて確認しましょう。
環境の変化、子供の成長にとともに必要保障額も変わる。
先程も触れましたが、子供の成長とともに必要保障額は減っていきます。子供が生まれた時に入った保険ずっとそのままにしていませんか?
高い保障はいらないのに、高い保険料を支払い続けるのは、とてももったいないことです。
また家を購入するのも子育て世代に多いもの。購入時に入る団体信用保険によって家にかかる保障は必要なくなりますから、その分死亡保障額は少なくて済みます。
このように環境の変化や子供の成長により保険を見直すことは賢い家計管理につながります。
適正な保障額と保険料
保険を見直すことにより、適正な保障額と保険料に修正できます。
不必要に多額の保険をかける必要はありません。
貯蓄している額よりも支払っている保険料の方が高くなっていませんか?保険料が高くて貯蓄ができないというのはおかしなことです。
家族の働く形態が多様になってきた現在、収入源は家族により様々です。
収入源を失った時に、貯蓄の少ないうちは足りない分を保険でカバーするということをポイントとして抑えましょう。
保険を見直そうと思った時に、どうすればよいのでしょうか。
保険に関する情報は溢れ、何を選択すればよいのか難しくなってきています。
そのような時、FPに是非相談してください。専門家が適切な保障額と保険料を提示してくれます。
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