【2012年 第6回 】 山陰の結婚模様 ~地域:四国中国
キムラ ミキ
ジューンブライドって…
ジューンブライド、つまり6月に結婚式を挙げた花嫁は幸せになれる、と言われているので憧れている女性も多いかもしれません。これは、ヨーロッパから伝わった話だそうで、諸説あるのですが、その一説には、ヨーロッパでは6月は一年中で一番雨が少なく、気候が穏やかな時期なので、好んでこの時期に結婚式を挙げたというお話もあります。
ここ山陰は、災害こそ少ないものの、「弁当忘れても傘忘れるな」なんて言葉があるくらい、雨の多い地域です。ましてや6月の梅雨の時期といえば、ジメジメとした雨の日が多いのに、ジューンブライドといわれても、私なんかはピンときません。
実際のトコロ、どうなんだろうと統計を探してみましたら、やはり、さほど6月の婚姻数は多くなく、参院ではことがわかります。(出典:平成22年鳥取県人口動態統計)
少し話はそれますが、婚姻数は少ない時期でも150件超。人口が少ない割には、案外、婚姻数が多いものだなと統計をながめて感じました。
山陰での婚姻費用って?
案外、件数の多い山陰の婚姻。次に婚姻費用について考えてみたいと思います。
私のまだ幼いころの記憶の中には、長持歌が歌われる中、新婦が自宅から仲人さんに付き添われながら、白無垢で婚礼用タクシーに乗りこんで…とか、ホテルで豪華な披露宴…、なんて様子が焼きついています。
現在も昔からの風習等を受け継いで行うケースも皆無ではないでしょうが、今や結婚式だけでなく、そのお披露目スタイルも多種多様です。
フォトウェディングで終わらせてしまうのか、式は挙げるけれども、お披露目はごく近い身内での簡単な食事会とするのか、さきほどお話していたホテルでの挙式および豪華な披露宴パーティを行うのか、会費制でレストランウェディングをするのか等々、そのスタイルで、まったく費用が変ってきます。そのため、一概にどれくらい費用がかかるのかを考えてみるのは、いささか違和感を感じますので、次にあげる費用はあくまでも目安としてとらえて頂ければと思います。
とある婚礼サイトのデータによると、山陰で70名程度の挙式・披露宴をホテルで行う場合の平均的費用は約220万円。また、レストラン、ゲストハウス等では約200万円がかかると見積もられていました。
この費用は、全国平均とどれくらい異なるのか?調査主体が先ほどのデータとは別ですので一概に比べることはできませんが、挙式・披露宴に係る費用の全国平均は330万円(リクルート調べ/2009年)であることに比べると、山陰での結婚イベントは低予算で行えると考えることができます。ちなみに、先ほどの費用は挙式・披露宴のみの金額であり、結婚指輪や新婚旅行の費用、新生活の準備費用等は含まれていません。
結婚費用の計画をしっかり立てて
人生において多くの場合1回しかないイベントだから、挙式・披露宴をステキな思い出にしたいという気持ちは理解できます。しかし、そのイベント事ばかりに目をとらわれ、新生活のお金のやりくりがカツカツなんてことにはならないよう、しっかりと結婚費用の計画を立てましょうね。
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