【2012年 第7回 】ボーナス~あなたの使い道は?~ ~地域:九州・沖縄
瀬尾 由美子(セオ ユミコ)⇒プロフィール
早いもので今月は7月、2012年も半分過ぎたことになります。沖縄地方は梅雨明け宣言がでていますが、他の地域はまだ梅雨の真っ最中。最近は、豪雨になる傾向がありますが、今年も各地で豪雨などによる被害が出ているようです。被害を受けられた方々に、お見舞い申し上げます。ところで、6月29日は、公務員にボーナスが支給されました。そこで今回は「ボーナス」について各種の資料を基に確認していきましょう。
国家公務員ボーナス支給額
総務省が6月29日に発表した「平成24年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」によると、国家公務員に支給されたボーナスは、管理職を除く一般行政職(平均年齢35.8歳)の平均支給額は、51万3000円となっています。これは、国家公務員給与の一部を東日本大震災の復興財源にあてる目的で、国家公務員の給与を引き下げる特例法が成立しているため、前年同期と比べると、約5万1800円(9.2%)減っているそうです。
一方、鹿児島県はどうなっているでしょうか。南日本新聞の「公務員に夏のボーナス 鹿児島県内」によると、一般職員(平均年齢43.8歳)の支給額は69万6335円で、前年と比べると1810円(0.26%)減少となっています。
鹿児島県内の地元企業は中小企業が多いので、ボーナスが支給されるのは7月の中旬から下旬が一般的です。また、なかには支給されるのが8月のお盆前という企業もあったり、不景気のためボーナスが出ないという企業もあったりします。したがって、公務員にボーナスが支給されたというニュースを見聞きすると、「公務員はいいよね~」と思わず嘆いてしまうような会話をよく聞くことがあります。
都道府県別平均給与と平均ボーナス
それでは、九州・沖縄各県にお勤めの方達の平均ボーナスはどうなっているのでしょうか。貯金のコツnet~平均貯蓄額の倍貯める方法~によると、九州地方で一番多いのは福岡県で123万8400円(おそらく年間だと思われます)。次に長崎県の98万5200円、熊本県の93万2400円と続いています。
何となく北部九州は高めで、南部九州は低めになっているようですね。福岡県は企業が多いことや第2次産業が盛んであることなどからボーナスや平均給与も高くなっているのでしょう。
夏のボーナスの使い道
福岡県に本店のある西日本シティ銀行が、平成24年5月25日に発表している『消費者動向指数No.110「夏のボーナスの使い道調査」』によると、平成24年夏のボーナスの使い道は以下のようになっています。
☆今年の夏のボーナス支給予想、前年夏と比較して「多くなる」は0.5ポイント減少。
☆夏のボーナスの使い道予定、1位は「貯蓄」で57.0%。2位は「旅行・レジャー」で41.2%
☆ボーナスを貯蓄する目的、1位は「将来の教育費のため」で44.9%。2位は「将来の生活費補てんのため」で42.4%。
☆夏のボーナスを貯蓄する場合の考えは、「元本の安全性を重視したい」が53.8%で1位。
☆関心がある金融商品、1位は「預貯金」で前年の冬より1.8ポイント増加し78.4%。
☆夏のボーナス、自由に使える金額は、昨年の夏に比べて夫は変わらず。妻は1千円ダウン。
まとめてみると、「支給金額は減りそうで、まずは貯蓄する予定。目的は子どもの教育資金のため、元本の安全性を重視して、預貯金にするつもり。ボーナスからもらう小遣いは、夫は変わらず、妻は1千円減少。」となります。
「手堅く地道に」という気持ちが伝わってきそうですね。
こんな使い道もありかも・・・
不景気が続き、給与やボーナスの上昇が望めない時代が続いています。勤務先の倒産や収入ダウンなどに備え、また自分自身の将来の生活を守るために「資格取得のためにお金を使う」というのもありかもしれませんね・・・。
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