【2013年 第9回 “徒歩10分”の不思議。本当は何分?】大学生のためのパーソナル・ファイナンス
横川 由理(ヨコカワ ユリ)⇒ プロフィール
「徒歩10分」と書いてあったアパートを見に行ったら10分歩いても、まだアパートは見えてくる様子はない。なぜだと思いますか?
アパートやマンションを借りる
将来就職して、アパートやマンションを借りるなら。やっぱり駅から歩ける物件。
「仕事が終わってから、さらにバスに乗るのはちょっと」というわけで、
駅近物件は魅力的です。
せめて、徒歩10分以内に家を探したいものですね。
不動産広告でよく目にする「徒歩○○分」。
たとえが、徒歩10分といったら、駅からどのくらいの距離なのでしょうか?
実は法律で、「徒歩1分は80メートルにしなさい」という決まりがあります。
徒歩10分なら、80メートル×10分=800メートル。
これを時速に直してみると、4.8キロメートルになります。
個人差はあるもののよく、人は1時間に4キロほど歩けるといいますが、
速足の人を除くと、ちょっと厳しいかもしれませんね。
朝ならまだしも、仕事帰りはもっとゆっくり歩くのではないでしょうか。
とくに女性は、時速4キロを切る人が多いそうです。
さらに「1分80メートル」は、坂道や信号、歩道橋などあってもその分は考えていません。
もしかしたら、踏み切りがあるかもしれません。
大きなマンションの場合は、マンションの敷地の入り口までの距離。
エレベータに乗って、自分の部屋に着くまではもっと時間がかかってしまうでしょう。
つまり、「徒歩10分」では、着かない可能性が高いということを、考えてアパート探しをする必要がありそうです。
もっとも、学生のうちは、駅から遠くとも贅沢を言っていられませんが、表示されていることが真実だとは限らないことが世の中にはたくさんあるのです。
たとえば、カロリーオフやノンカロリーと記載されていても、ゼロカロリーではないことはよく知られていますね。
まずは「自分で実際に調べてみる」。
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