【2006年 第1回】長期的な視点での仕事選びと自宅通勤のメリットを活かした効率的な貯蓄を 新社会人
榎本 尚子(エノモト ナオコ)⇒ プロフィール
広島県では大学等(4年生大学、短大、専修学校、高等専門学校)卒業予定者の内定者数は昨年度より4ポイント上回る73.2%(広島労働局 雇用労働統計による H18年1月現在)。就職内定率でも長い氷河期を抜け、明るい兆しが見えてきている。
就職先選びのポイント
不景気の時期は、就職活動をどんなに頑張っても、希望する会社に入社できる確率が低く、卒業後は契約社員やフリーターになる人も多かった。
フリーターや契約社員・派遣社員と、正社員との待遇の格差は明らかである。
毎月受け取る給与だけでなく、ボーナスや社会保険など、様々なところで大きく差が開いてくる。
長期にわたってライフプランを立てる場合、まず「安定した収入やある程度の貯蓄があること」が必要不可欠になる。
数年後にほどほどの貯蓄を持って結婚し、家庭を持つことを考えると、収入はできるだけ多く(あるいは今の給与は少ないが、将来性はある)、できれば長期に渡って転職を考えなくていい仕事を選ぶべきだろう。
景気が上向きになり、求人が増えている今のうちに、できるだけ条件のよい就職先を見つけておくことが賢明である。
自宅通勤のメリット
また、中国・四国地域では、比較的自宅からの通勤が可能な人が多い。
家賃や光熱費など、本来一人で生活するために必要な経費を貯蓄に回すことができる。
余裕資金は銀行の給与天引きや会社の財形制度などを有効に活用し、着実に積み立てていきたい。
金融機関選びのヒント
給与振込先の金融機関選びも気をつけたい。近くに支店が多い金融機関を使うのもいいが、これまでに時間外手数料を頻繁にとられていた人は、新生銀行などコンビニエンスストアのATMで手数料のとられない銀行を選ぶのも方法の一つである。そのほか、中国銀行ではキャッシュカードとクレジットカードが一体化されたカードを利用すると時間外手数料無料などのメリットがあるサービスを展開している。
なんとなく持っている銀行口座をそのまま使ってしまいがちだが、少し調べると見えないところで支払うお金を払わなくて済むことになる。事前にリサーチをしておきたい。
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