【2006年 第3回】自宅からの通勤なら使わずに済む「家賃+光熱費」の効果的な活用を、一人暮らしは「食費」「通信費」のコストを意識して 新社会人
榎本 尚子(エノモト ナオコ)⇒ プロフィール
前々回のコラムでも触れたが、「自宅からの通勤」と「一人暮らし」の月あたりの出費の差は非常に大きい。
「住宅情報誌ステップハウス」編集部によると、中・四国地区(ただし広島市中心部除く)の20歳代前半の人の家賃は平均5万円(共益費・駐車場込み)。
これにプラス光熱費・通信費が加わるだけでも2万前後、食費がさらに加算される。
自宅通勤であれば、合計8・9万以上遣わなくて済む。
月8万円を貯蓄と自己投資に
月8万といえば、1年で96万、5年で480万。
かなりの金額になる。これを全て貯蓄に回すことはまず難しいであるとは思うが、目標を立てて、使い道を考えていくことをお勧めする。
例えば、月5万は財形などで天引きして大きな支出のために備え、残りの3万は将来かなえたい夢や目標に向けて、習い事に使うなど自己投資をしたい。
目標をたてずに、毎月の給料を使ってしまうと、あっという間になくなってしまい、何に使ったかも把握できていないことが多い。
特に自宅であれば、上記のように「使わなくて済む」お金がかなりあることは逆に気をつけていきたいところである。
また、「一人暮らし」の人でも、なるべく生活環境がよくて家賃の低いところを選びたい。
あるいは家賃自体がそれほど低くなくても、会社まで通勤距離が短い分、交通費やガソリン代が低くて抑えられるなど、トータルコストを意識するべきである。
それから食費などは、できるだけ外食を控え、お昼は弁当持参など、少しの心がけでかなり抑えられる。
一般的になりつつあるが、通信費もIPフォンに加え、スカイプなどを使うと月々の支払いがかなり違ってくる。
自分の生活にも「コスト意識」
社会人になると、職場で「コスト意識」という言葉をよく耳にするようになる。
今まであればあっただけ使っていた自分のお金も、有限であるという意識を持つべきである。
使うべきところ、使わなくても済むところに対してシビアになることで、5年後・10年後の自分の居るべき場所が大きく変わってくるはずである。
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