【2012年 第1回】「年始」→景気の先行き ~家計消費支出&傾向、初詣 平成24年、どんな年になるでしょうか?
合田 菜実子(ゴウダ ナミコ)⇒プロフィール
平成24年、どんな年になるでしょうか?景気の先行き?正直あまり明るい未来が見えないと感じている方が多いのではないでしょうか?
冬のボーナスの使い道
冬のボーナスの使い道についての日経新聞の調査結果によると、「貯蓄分」が43%と今夏の調査に比べて2ポイント上昇し、「旅行・レジャー費用」「耐久消費財」を削減して貯蓄する傾向が高まっています。日本経団連の調査では、大手企業の冬のボーナスの平均金額は、2年連続で上昇しているにも関わず、
“ともかくしっかり貯蓄を殖やさなきゃ”という気持ちになってしまうのは、「増税」「年金減額&受給時期の繰り下げ問題」「高齢者の医療費負担増の問題」などといった、若い人が将来について不安を感じるようなニュースが多い上、「欧州債務問題」「歴史的な円高水準」と良くなる兆しが見えない”経済状況“が影響しているように思います。
“買う?買わない?”と迷った時に、“今日はやめておこうかな!”。“高いの?安いの?どっち選ぶ?”と言われると、なんとなく“安い方にしておこうかなぁ。”となってしまうのが、私を含め、今の“日本国民大半の心情”ではないでしょうか?
地域性
地域別コラムということですが、私が住む大阪府・関西エリアにおいては、橋下市長の「ニュヨークと並ぶような大阪府、そして大阪都構想で盛り上がう!」という勢いにのって、景気よく行きたいところですが、“平成22年の生活保護世帯”が全国1位の大阪(京都は5位)という苦しい状況の中、やはり、“お財布のひもをぐっとしめて”という雰囲気が、今後、数年は続いていくように思います。
感じまさて、京都・大阪で30年弱、東京9年、福岡3年と暮らして、昨春に久しぶりに関西に戻った私ですが、“消費スタイル”は、関西は独特であるようにす。地域の特性を比べる某テレビ番組でも取り上げられていましたが、同じ“お財布をしめる”行為でも、東京あたりでは“ストレートに安いブランドで済ませる!”ところ、関西では“なんとか高いものを安く入手する”というのが“美徳”とされている気がします。“銀座に出来たユニクロ等で堂々と安価なファッションを楽しむイメージ”と、“大阪本町の問屋街で、デパートに卸す前のブランド商品の掘り出し物を見つけるイメージ”の違いでしょうか?
実際、私自身、大阪・東京でそれぞれ“旅行営業”という仕事を体験しましたが、大阪では、話を進める中で“ええもの(良いもの)をいかにディスカウントして安く提供するか”というのが、商談成立の決め手になっていましたが、東京では、一発入札で“内容が良いもので、価格もお手頃なところ”が評価されるという、あまりに違うスタイルにびっくりしたものです。
先日、FP仲間と住宅ローンについて話す機会がありました。ライフプランの立てやすさから言うと、低金利の現在“フラット35などの固定金利ローン”も充分選択肢として有力だと思われるなか、“大阪では東京と比べると変動利率の住宅ローンを選ぶ方が圧倒的に多いのはどうしてなのか?”という議論になりました。結局、“買い手の考え方の違い”だけでなく“売り手の販売方法”の影響もあるのではないか?という結論に至りました。
マイホームを購入するとき“買い手”が出来るだけ良いものを“安く買いたい”と思って試算すれば、どうしても現状“変動金利”に流れざるを得ない、そして関西人の“そんな特性”を見抜いた“売り手”も、“こうしたら、良い家がより安くで買えまっせ!”という提案をするために“目先金利が安い変動金利”を勧める結果に繋がってくるのでしょうね。
ということで、関西、近畿エリアの消費傾向としては、やっぱりカッコはつけずに“良いものを出来るだけ安く買う傾向”、食品スーパーならば“今日の特売限定100個”“夕方タイムセール”そして“袋詰め放題”などがますます、活発になっていくものと思われます。
最後に
1月のネタとして、関西の初詣!大阪の1月と言えば9~11日頃に行われる“今宮戎神社の十日戎祭”が、頭に浮かびます。“商売繁盛の神様”として有名で、どこの会社でもお仕事の一環として社員が代表で参拝し“縁起物”である“運をかき集める熊手”や“お金をすくいあげるざるかご”“打出の小槌”などを買って帰る姿が多く見受けられます。
もう1つの“今宮戎の名物”とは、十日戎で奉仕する“福むすめ達”、満18歳~23歳の女性から毎年公募で選出されるのですが、1次・2次・最終審査と毎年3,000人以上の中から40名が選ばれると言うかなりの狭き門。大学時代、私の周りでも容姿に自信がある友人は応募していましたよ!アナウンサー輩出率が高いとも言われる“美しい福むすめ”に縁起物を付けてもらうとご利益があるそうですよ。商売繁盛祈願に加えて、美女達を拝みにいくだけでも、新年“幸せな気持ち”を味わうことが出来るかもしれないですね。
今年は、景気が持ち直して“商売繁盛”そして、世の中が明るくなり“みんなの幸せ度がアップ”できる年になりますように!新たな気持ちでがんばりましょう。
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