【2012年 第5回】最近のレジャー動向と 関西における余 暇の楽しみ方 気持ちよい季節になりました
合田 菜実子(ゴウダ ナミコ)⇒プロフィール
気持ちよい季節になりました。行楽シーズン、旅行にレジャー、ワクワクしますね。
今日は最近のレジャー動向と関西での余暇の楽しみ方についてお話します。
観光庁の調査によると、2011年の国内旅行取扱総額は、前年比98.2%と減少しました。震災の影響もあり、昨年は旅行やレジャーを控えた方々も多かったようです。またJTBが行った、2011年のGWの旅行人数・平均旅行費用、旅行消費額に関する調査においても、2010年と比較して、国内旅行人口、国内旅行平均費用ともに減っているのが分かります。
経済状況が悪くなると、まず削減されがちな“レジャー費”ですが、心が満たされた暮らしを送るためには“余暇を楽しむこと”は欠かせないですよね。
下記は、“余暇活動”に関する調査結果(レジャー白書2011)です。“ドライブ”や“国内観光旅行”“外食”といった、気軽に楽しめるレジャーが上位にきています。慌ただしい日常生活から離れ、外の空気を吸って、自然や温泉、自宅では味わえないようなグルメなどを楽しみたいという方が多いようです。
また、5位に“動物園・植物園・水族館・博物館”、20位に“遊園地”と、テーマパークの人気も高くなっています。震災の影響で一時休園を強いられた“東京ディズニーランド”がその後復活し、3月の決算で過去最高益をあげたニュースも記憶に新しいですね。世の中の景気が悪い時ほど、現実を忘れさせてくれるような“レジャー活動”が重要になってくるのかもしれません。
さて、ここからは、関西での余暇の楽しみ方を中心にお話します。
関西の魅力は、“歴史巡りや寺社仏閣”が楽しめる“京都”“奈良”、“食い倒れとお笑い”のまち“大阪”、“異国情緒とおしゃれ”のまち“神戸”など、中心都市部を移動するだけでそれぞれ独特の文化を味わえるところです。関東や九州などからやってくる修学旅行生達が、短期間で京都⇒大阪⇒神戸 と慌ただしく移動しているのをよく見かけますが、せっかく関西に来たのだから3都市欲張って周って言葉や文化の違いを知るのも意義があるのかもしれません。
実際、関西人は、京都・神戸・大阪・奈良など、どこ出身かということにこだわりを持っていて、隣の県であっても言葉や、考え方、習慣などがずいぶん異なります。関西を旅される際は、人々の様子を少し意識して“人間ウォッチング”してみるときっと面白いですよ。
昨年、映画で話題となった“阪急電車”に乗って、四条河原町(京都)から、十三(大阪)で乗り替え、三宮(神戸)まで移動すると女性のファッションや言葉遣いなどもずいぶん変化していくのが分かりますよ。
最後に、独断でおすすめスポットを紹介いたします。
☆テーマパーク ~
①ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)~ 昨年10周年を迎えたUSJ。関西でも多くの人が年間パスを購入しているという人気ぶりで、平日に行っても大賑わいです。
東京ディズニーランドのファンタジー的な雰囲気とは少し違って、絶叫アトラクションも充実しており、映画の世界の中でスリルやドキドキが味わえます。もちろん小さなお子供向けのコーナーもありますので、家族みんなで楽しめますよ。
②海遊館(大阪)~ 大水槽の中“マンタ”や“ジンベエザメ”が悠々と泳ぐ姿は圧巻です。なぜか水槽にいる“カピバラ”は、ほとんどの時間を水のなかで過ごすそうですよ。先日行った時は可愛らしい“王様ペンギンの赤ちゃん”にも出会うことも出来ました。
③南紀白浜アドベンチャーワールド(和歌山) ~やっぱりおすすめは“イルカショー”。
トレーナーとイルカの息の合った演技と壮大なバックミュージックでの演出が“感動の涙”を誘います。パンダの数も8頭と中国以外では世界一の規模、サファリパークや小動物とのふれあいコーナーも充実していて、まる一日満喫できますよ。
☆歴史を楽しむならば ~ 当然、京都・奈良の寺社仏閣がお勧めですが、良いところの数が多すぎて甲乙つけがたいですね。お決まりの、“清水寺や金閣寺”はもちろん素晴らしいですが、歴史を楽しむならば“新撰組ゆかりの地(壬生寺周辺・西本願寺など)”
“龍馬の足跡をたどる(寺田屋・池田屋跡・霊山護國神社など)”
“豊臣秀吉にまつわる史跡(大阪城・醍醐寺・高台寺など)”と
時代やテーマを絞ってコースを練ると充実した散策が楽しめるかもしれません。
☆グルメやスイーツを楽しむならば ~ 神戸(兵庫県)がお勧めです。中心部三宮から元町方面へ進むと、美味しそうなパン屋さんにケーキ屋さん、おしゃれなイタリアンやフレンチ、カフェなどが点在しています。全国的に有名なお菓子“モロゾフ”“ゴンチャロフ”“ケーニヒスクローネ”なども神戸が発祥です。
明治の開港後の外国人居留地跡である山の手の“北野の異人館街”に行けば、まるで昔のヨーロッパにタイムスリップしたよう。高台から眺める港の風景も美しいです。
坂を下って南京町に行けば一転して“中華の世界”。昔から行列が出来る店として有名な“老祥記のぶたまん”は、ここでしか味わえない味。並んで買う価値あり!ですよ。
東海道山陽新幹線に乗ると“東京と博多の中間”に位置する関西エリアですが、どちらとも全く違う、独特の“関西弁と関西文化”をぜひ、ご自身で味わってみてくださいね。
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