【2015年 第4回 地方でつながりを作ることの大切さ】 地方でのFP独立ヒストリー
キムラ ミキ
生まれ育った地元なので、同級生はいるものの、仕事を介する付き合いは皆無に等しい状況から初めた、地方でのFP活動。地方でつながりを作ることは、とっても大切な要素であると考えていますが、それはなぜなのでしょうか?
地方でつながり
私が拠点にしている鳥取県米子市は、人口約14万人。
例えるならば、東京の下町、月島を抱える、東京都中央区の人口とほぼ同じ規模です。
「地方」の規模によって一概に言えないこともありますが、米子市くらいの規模だと、初対面の人に会っても、
親戚、友人知人の誰かと知り合いだった…ということが少なくありません。
米子を拠点にして、活動を始めようと思った当初、お付き合いをしたい企業にあいさつ回りをしようと思っても、
びっくりするくらいに、とりあえってもらえませんでした。
これは、地方に限らず、当たり前のことかもしれませんが、感覚としては、地方のほうがさらにこの傾向は強いように思います。
一方、先述した通り、
地方では親戚、友人知人の誰かと知り合いだった…ということが少なくありません。
つながりのある人がいれば、すんなりと、あいさつをさせて頂く機会を得られる他、
あの人の親戚、友人知人だから…、といった、信頼も一緒についてくることに気づきました。
地方だと、そのつながり探しが都市部よりやや難易度が低いうえ、
つながりの関係性が深いように思います。
ただ、お付き合いしたい企業とつながりのある人、
それを探すのは、米子で活動を始めたばかりの私にとって、
少しだけハードルが高いことでした。
地元なので、同級生はいるものの、仕事を介する付き合いは皆無に等しいものでした。
そこから、つながりを求めても、自ずと限界がありました。
次第に、地元の経済団体に加入することを考えるようになりました。
しかし、またこれもハードルが高い。
会費は、背伸びしながらなんとかするにしても、紹介者が2人必要。
私の場合、高校の先輩のツテで、地元のカルチャーセンターにて
FP技能士の試験対策講座のお仕事をしていたのですが、
そこに参加している方に、たまたま経済団体のメンバーがいました。
ある日、その方から経済団体の活動のために講座をお休みしますというお話をうかがった時に、
私も、「ゆくゆくは経済団体のメンバーになれたらいいなと思っています」と、
お伝えしたのが、経済団体加入のきっかけでした。
私の加入している経済団体には、100名を超す会員がおり、
親交を深めていく中で、仕事を紹介してくださった方もいますし、
仕事の連携をとりやすくなりました。
初対面の人でも、あの経済団体にいるなら〇〇さんと知り合いだね?と
話もしやすく、またそこからつながりがさらに広がっていくこともたくさんありました。
地方で活動をしていくためには、横のつながりを作っていくことが、重要な要素の一つであると私は考えます。
経済団体に加入するほか、活動を始めた当初、様々なジャンルの交流会にも顔を出していたように思います。
当時は、ただただ飲み歩いていただけで、
すぐにそこから何かが生まれるなんて、虫のいい話はないわけですが、
随分後に、そこでつながった方と仕事を一緒にする機会に恵まれたり、
条件にあう人を探していた時に、キムラさんがいたと思い出して頂いたりしました。
逆にこちらから相談することができる人が増え、横のつながりをつくるために、お金を使っておいてよかったなと
今、改めて思います。
そんな横のつながりを作っていくことを経て、自分が、どんなFPになりたいのか、なっていくのかについても、
考える機会、考えるヒントを与えてもらったように思います。
次回は、どんなFPになろうと考えていったのか、その経緯について、振り返ってみたいと思います。
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