【2013年 第12回 金のなる木では生きぬ、汗をやらねば枯れていく】投資の格言から学ぶ 株式投資
松山 智彦⇒プロフィール
いよいよ12月。みなさんにとってどんな2013年はどんな1年でしたか?1月に立てた目標はどれぐらい達成できましたか?
常に汗をかいて学ぶ事、情報収集する事
木は水をやらないと枯れてしまいます。しかし水だけではダメで、太陽の火と養分が要ります。だから養分を含んだ汗が必要なのです。そして水・養分・太陽を充分吸収した木だけが大きく育っていき、果実を提供してくれるのです。
お金は保有しているだけでは増えず、運用する事で増えていくのです。運用するためには、常に情報収集や分析、新たな投資の勉強など弛まない努力が必要です。投資では利益を得る事もあれば損失を被る事もあります。どんな投資の名人になったとしても努力を怠ってはその腕は錆付いてきます。
天才は天才であり続けるために努力をする。
この格言は、投資だけではなく、人生の全てにおいて言える事です。
アップデートして相場観を高めよう
投資家にはひとそれぞれの相場観というのがあります。ただどの相場観も完璧なものは存在しません。精度を高めるためには、新しい情報・投資手法、分析方法などを収集し、自分の相場観をアップデートして行く事が大切です。そこには新たな発見やいままで気づかなかった欠点が顕在化する事があります。
私の投資手法は、街角相場をベースにしていますが、会社四季報の情報分析やテクニカル分析などを取り入れて、独自の相場観を形成してきました。テクニカル分析としてボリンジャーバンドやトレンドラインなどを使う事もあります。しかしそれらが使いこなせているかというと、恥ずかしながらなかなか上手くいっていないのが実情です。
銘柄選びのポイント
結局、どんな相場観があってもそれを実行しないと意味がありません。だからといって、闇雲に自分の相場観を信じるのも問題です。また資金やタイミングや投資戦略も考慮していく必要もあります。
相場の事は相場に聞けという格言があるように、相場に学ぶ事はたくさんあります。いくらテキストなどで学んだとしてもそれを経験しない事には身になりません。経験に勝る学習はないのです。
近年では、例えば投資信託がワンコイン(500円)から購入できるといった小口の資金で投資ができる環境が整っています。そういった環境を活かして、ぜひとも株式投資を経験して頂ければと思います。
株式投資は、単に儲けるためだけでなく、企業を通じた社会貢献の場であり、経済の仕組みを知る学びの場であり、世の中の流れを知るスキルアップの場でもあるのです。
本日のポイント
「ボリンジャーバンド」(図1):移動平均線を基点に上下に値動きの幅を示す線を加えた、統計学を応用したテクニカル分析の一種。株価がその上下幅の線に到達すると統計学的に反発する習性を利用して転換点を探る。
図1:ボリンジャーバンドの例(上下3本の曲線)
「トレンドライン」(図2):ろうそく足チャートを用いて、下落局面では始値、上昇局面では終値を直線で引き、直線をクロスした所を転換点とするテクニカル分析の一種。
図2:トレンドラインの例(緑色の直線:クロスしている所が転換点)
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