【2013年 第5回 いつの間にか増えていく通信費 その1】 家計節約~家計のダイエット〜
中村 真佐子 ⇒ プロフィール
家計ダイエットは支出を無理なく減らしていこうというもの。支出削減の王道は固定費から。今回は固定費の中でも、通信費にスポットを当てます。
通信費の家計に占める割合は?
最近の家計で、大きく占めてきつつある固定費は「通信費」です。通信費はいったいいくらかかっているか把握していますか?
通信費といえば一昔前は、固定電話の基本料金と通話料と、電話機のレンタル代だけでした。情報化社会の進展に伴い、支払いの種類は増加の一途です。いったい何にどれくらい支払っているかわからなくなってしまっている人も少なくないのでは?と察します。
総務省家計調査(H24)における平均世帯と4人世帯で月額通信費の内訳をまとめました。
月額の支出が、4人家族ですと6%を超えてきました。中でも移動電話通信料の伸びは顕著です。
ご自身の家計を照らし合わせていかがでしょうか。
まずは、何にいくらかかっているかの把握をしましょう。通信費が家計の中で負担が大きいと判断するなら、削減しないといけませんね。
スマートフォンに変えてから、通信費がふえた?
スマートフォンに変えてから通信費が増えたという声をよく耳にします。
下記図表は、(株)クイックサーベイによる「スマートフォン利用家庭の通信費に関する意識調査」です。
通信費が増えた理由として、スマートフォンの通信料金を挙げている人が圧倒的に多いのがわかります。なぜスマートフォンにすると通信料金が高くなるのでしょう。
わかりやすい部分では、パケット通信料の差となります。
NTTドコモの場合、携帯電話の月額上限は4,410円。スマートフォンの場合は5,985円。
1か月で1,575円の差が生じます。家族でスマートフォンを2台持っていたら、その倍3,150円の負担増になります。年間に換算すると37,800円の負担増。
その他、アプリやその他に付帯する料金も、気を付けないと増えていきます。子どもがゲームに夢中になり、アイテムを購入課金が積み上がり、数十万円になってしまったとのニュースもありましたね。
便利に使えるスマートフォンですが、最低でも月額1,575円の増額分を負担するだけの価値があるか?を考えてみましょう。「便利」を手に入れるとなかなかそれを「やめる」ことは難しいです。
生活や自分自身あるいは仕事に役立っていれば、それは費用が増えても価値のあるお金の使い方となります。
通信費の価値のあるお金の使い方とはどのようなものなのでしょうか。
それを判断するきっかけを見つけていただくために、次回は通信費増の原因であるスマートフォンについて掘り下げ、通信費のとらえ方についてみていきます。
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