【2012年 第8回】総合格闘家・長谷川秀彦選手 後編
ライフプラン別コラム – プロ格闘家のためのファイナンシャル・プランニング
平野 厚雄(ヒラノ アツオ)⇒プロフィール
今月は、プロ格闘家の「人脈作り」について考えたいと思います。昨今、「朝活」という言葉に代表されるように、様々な場所で異業種交流会や勉強会が開かれています。そして、経営者や保険会社の外交員、各種士業、飲食業等、様々な業種のビジネスパーソンたちが、名刺交換して人脈形成に励んでいるわけです。そこで、あるプロ格闘家が、経営者があつまる交流会に定期的に参加し、人脈作りに勤しんでいる・・・なんて話を聞いたことがあります。
良い人間関係を作っていくことが大切
プロ格闘家が異業種交流会に参加… このような話を聞いて、皆さんはどのように考えるでしょうか?私は、とても良いことだと考えます。なぜなら、そのような活動は、引退後においても必ずプラスになるかと思うからです。ただし、1つだけ条件があります。それは、現在のプロ格闘家以外の職業(副業)をしっかり持っていること、または引退後のライフプランやビジネスプランをしっかり持っているということです。なぜなら、何の目的やビジネスプランを持っていない人が、他のビジネスパーソン達と良い付き合いは出来ないと思うからです。最初は、面白がって興味を持ってくれるかもしれませんが、その後の発展性は期待できないでしょう。
あるプロ総合格闘家が、「プロ格闘家は、強いだけではダメ。神輿に担がれる存在でなければダメ。つまり、タレント性も必要なのだ。」と言っていました。非常に適格な表現だと思いました。強いだけではダメ、周りの人間に応援されるような、魅力的な存在にならないとダメというわけですね。
前回から、「チケット販売能力」について書きましたが、やはり、その能力を高めるには、意識して人脈を幅広く作っていくことが必要だと考えます。そのためには、まず「自分自身が商品である」という意識をしっかり持ち、良い人間関係を作っていくことが大切です。
異業種交流会は有効な場
そして、その時に問われるが「人間性」だと考えます。少し古い話になりますが、巨人V9の黄金時代を指揮した川上監督は、チームの指揮にあたり技術的な指導よりも、まず、その人間性大切さについて、選手に語っていたといいます。
したがって、プロ格闘家として強さを求めるのはもちろんですが、きちんと挨拶ができる、きちんと感謝の気持ちを伝えることができる等、その「人間性」を高めることもとても重要だと思います。そして、その人間性が良き人脈となって、その結果、その人たちが引退後の良きサポーターになってくれると思います。
長谷川選手は、将来のライフプランに「自分の道場を持ちたい!」というプランをお持ちです。つまり、道場の経営者になるということです。ということは、これから色々な場で、自分(道場)を宣伝していかなくてはなりません。その時に、異業種交流会というのは有効な場になるでしょう。ぜひ、積極的に参加していただきたいと思います。
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