【2014年 第5回】携帯電話の料金の見直し その3 データ通信量について – 家計の負担、通信費の削減
弓削田 直美(ユゲタ ナオミ)⇒プロフィール
携帯電話の通信費の中で、今回は特にスマートフォンのパケット料金に注目します。
スマートフォンを使っている方は、基本はパケット定額プラン(パケ放題)を契約されている方が多いと思います。
三大キャリア(携帯電話通信会社)との契約の場合は、通常5,000円前後かかっています。
これって私は損していないのかなと思われる方、まず確認していきましょう。
データ通信量とは
今回のキーワードは、「データ通信量」(パケット通信量ともいいます)です。簡単にいうと、通話以外のインターネットの閲覧、メールの送受信、動画をみたり、アプリケーションをダウンロードしたり、LINEやFacebookなど、インターネットを使用するときに発生するデータの量のことをいいます。
三大キャリアはデータ通信量については、ひと月最大「7G(ギガ)」という数字を出していますが、この契約で利用できる量の目安は、下記の表になります。
※表なし
メールや、ホームページの閲覧ではそれほどデータ通信量は使いませんが、動画や音楽などのアプリケーションのダウンロードをすると、かなり消費していることがわかります。電車の移動中にテレビとかYoutubeとかみていると、すぐ制限を超えてしまいますね。制限を超えると、一部の機種を除き、急速に通信速度が下がるという仕組みになっています。
スマートフォンは、何もしていないつもりでも、アプリケーションの自動更新がかかっていることが多く、例えば「天気予報」の画面をいつもトップ画面に表示している場合などは、情報が頻繁に自動更新されているため、気づかないうちに通信量が増えてしまいます。
データ通信量の確認方法
では、「データ通信量」はどうやって確認すればいいのでしょう。一番のおすすめは、各キャリアの「お客様サポートページ」で確認していただくことです。最新の正確な情報を得ることができます。他に電話での問い合わせもできます。詳細な請求書などから確認できる場合もあります。
大まかなデータなら、スマートフォンの「設定」画面から簡単に確認ができます。「設定」→「モバイルデータ通信」を選択するとデータ通信量が確認できます。(一部表示できない機種もあります)
一例ですが、下記に画面をご紹介します。
【図1】は、月々のデータ通信量をグラフでみることができる画面です。月単位ですが、あらかじめ制限を超えないように利用者が「警告値」の設定をすることもできます。この図から読み取ると、1カ月に「1G」も使っていないことがわかります。(機種によっては、数値のみでグラフが表示されないものもあります。)
【図2】は、同じ画面の下のほうにスクロールすると、アプリケーションごとのデータ通信量を確認できます。意外なアプリケーションがデータ通信量を消費しているのがわかります。
ここで、通信料のバイトという値の単位の説明をしておきます。
ここに表示されていえる最少単位は、KB(キロバイト)です。
1,000 KBと 1 MB(メガバイト)は ほぼ同じ
1,000 MBと 1 GB(ギガバイト)は ほぼ同じになります。
データ通信量の最適化
使わないアプリケーションを削除するか、常に同期をとる(最新の情報にするために、更新プログラムがダウンロードされること。例として天気予報 GPS)必要がないアプリケーションは、設定をオフにしておくといいでしょう。
また、自宅などWi-Fiの使用できる環境では、Wi-Fiで使用するように切り替えることをお勧めします。Wi-Fiで使用している間は、スマートフォン自体のデータ通信量を消費することはなくなります。
自宅ならば、おおむねより快適な環境で使用できますし、あらかじめ自動でWi-Fiに接続できるように設定しておけば、面倒なIDやパスワードを毎回入れる必要はありません。
この機会に、過去3カ月ぐらいのデータ通信量を、ご自分の分とできればご家族の分と確認をしてみましょう。データ通信量の消費量の把握は節約にも結びつきますが、スマートフォンの使い方自体を見直すことにもつながります。
データ通信量を毎月7G近く消費している利用者にとっては、5,000円前後のパケット料金は適切と言えます。しかし、70%を占めると言われている1G未満の利用者(平成26年2月 NTTコム リサーチ調べ)にとっては、「高すぎる、損をしている」ことになります。
次回は、データ通信量を把握したうえでの節約方法をご紹介いたします。
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