【2006年 第2回】そのこだわり、納得できる? 結婚
山中 伸枝 (ヤマナカ ノブエ)⇒ プロフィール
今回のコラム執筆の依頼を受け、本当に久しぶりに最近の結婚事情に触れました。
23歳から28歳までを海外で過ごし、帰国後も引越し続きだった筆者はとうとう友人の結婚式に参列することもかなわず、結婚式と言えばはるか記憶の彼方の自分の式と、田舎で行った弟の式のみ。
いわゆる今時の「ウエディング」には、とんと縁がなく過ごしてきました。
結婚事情の変化
結婚事情も随分変わってきていますね。
首都圏では、結納を行わないカップルが増え、およそ96%が仲人なし、69%が結納なしです。(以下出典全て:平成15年結婚情報誌「ゼクシィ」)
筆者の17年前の結納では、大阪の夫の実家から、六畳間がいっぱいになってしまうほどの大きな赤い毛氈と大小様々な飾り物が、ドーンと筆者の実家に送られてきて、親戚総出で置き場所を確保するためにたんすを動かしたりして、大騒ぎしました。
結納後しばらく、金糸銀糸の水引で作られたきらびやかな松・竹・梅や鶴・亀の飾りを一目見ようと、近所の方が後を絶たなかったとか!
最近の結婚式
最近の結婚式の傾向を一言でいうと、カップルの「こだわりの表現」のようです。
ホテルや一般の結婚式場に加え、ガーデンウエディングや、レストランの貸切りなど、様々なスタイルがあります。
調査によると、新郎新婦が結婚式を行ううえで、心がけていることの第1位はアットホームなムード。
なるほど、ハウスウエディングが最近人気な訳も頷けます。
第2位は列席者を退屈させないこと。来賓の方のなが~いご挨拶にあくびを我慢することも、今はあまりないのでしょうか?
第3位は自分らしさ。ドレスやブーケへのこだわりや、趣向をこらした演出もあるそうです。
今やしっかりと市民権を得た「できちゃった結婚」も、「ダブルハッピー」と称して、新婦で妊婦の花嫁さんを気遣うタイムスケジュールにしたり、新郎新婦が子連れで入場という演出もあるとか・・・時代は変わったものです。
気になるお値段ですが、結婚式費用の全国平均はおよそ300万円。首都圏では、招待客1名あたり4万円というのが、相場のようです。
結婚式の費用
気になるお値段ですが、結婚式費用の全国平均はおよそ300万円。首都圏では、招待客1名あたり4万円というのが、相場のようです。
カップルにとっては、楽しくてしょうがない結婚式の打ち合わせ。
でもお互いの金銭感覚をチェックする絶好のチャンスですから、浮かれてばかりいないで、お互いのお金の使い方に不満が残らないか、確認する冷静さも持ち合わせましょう。
お相手の「こだわり」のお値段、あなたは本当に納得できますか?
後々までしこりを残さないように、じっくりと話し合いをしながら二人で決められることをお奨めします。
なにしろ、最初の「ちょっとした」すれ違いが、後々の夫婦喧嘩の火種になることは往々にしてあるのですから。経験者の言葉に、間違いありません。
【2006年05月23日00時00分】
この記事へのコメントはありません。