【2006年 第3回】気持ちに値段は付けられないけれど・・・結婚
山中 伸枝 (ヤマナカ ノブエ)⇒ プロフィール
親しい人が結婚することになったら・・・気になるのが「ご祝儀」です。
あまり少なすぎても失礼だし、かといって身分不相応にお祝いしても、寿貧乏に。はたまた、未婚者であれば、自分の時に頂くお祝いを皮算用して、元が取れるかどうかを思案したり(?)皆さん、苦労されているようです。
ご祝儀の相場
お祝いは、あくまでも「気持ち」。とはいいつつ、ご祝儀の金額は正直悩みます。
そもそもご祝儀の相場ってあるのでしょうか?
調べてみると、友人の披露宴へ招待された場合の相場は2万円~3万円というところのようです。
結婚式に「割り切れる」数は良くないとのことですが、2は別格のようで、「二人の門出」という語呂合わせ(?)もあって、OKなようです。
ウエディングリスト
お金ではなく、物を贈ろうとなると、これもまた悩みます。
贈る相手の趣味や新居の様子など分からなければ、なかなか気の利いた贈り物というのは難しそうです。
留学していたアメリカで、友人の結婚式に招待されたことがありました。
招待状に「ウエディングリストは、○○デパートにおいてあります」との案内が。
ウエディングリストとは、新郎新婦が参列者からのお祝いとして欲しいものをピックアップしたリストのことです。
参列者はそのリストの中から予算に合わせてお祝いを選べばよいので、なるほどこれは合理的です。
早速指定のデパートに行き、案内所で新郎新婦の名前を言うと、リストが手渡されました。ショップ名もいくつか書いてあり、食器や生活雑貨、リネンなど品物も細かく指示されてありました。値段まで一目瞭然で、びっくり。
専門店に行くと、既に他の参列者が購入済みのものもあり、「この辺がお祝いの値段の相場なのかな~」とあれこれ想像しながら、興味深くお祝い選びをしました。
新郎新婦が用意したリストも、そこそこのお値段のものから、結構値段のはるものまで取り揃えてあって、それもまた面白いものでした。
万が一、とっても高いものしかリストにのっていなかったらどうするの?と友人に尋ねたら、そういう時は他の参列者を誘って共同購入するとか・・・またまた感心したのを覚えています。
最近では、ウエディングリストに沿って、ネットで購入するシステムも人気とか。
日本の慣習「ご祝儀」をいきなり変えることは無理ですが、親しいお友達同士であれば、参考にしてみるのもいいかも知れませんね。
合理性、利便性を追求しつつも忘れてはいけないのが、「おめでとう、幸せにね」の思い。
気持ちに値段は付けられないけれど、せめて精一杯のお祝いの言葉はかけてあげたいですね。
【2006年05月29日00時00分】
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