地域特性 ~平均値に気をつけて!!~【2006年 第1回】

【2006年 第1回】 地域特性 ~平均値に気をつけて!!~教育

小松 千重子 (コマツ チエコ)

年が明けると本格的な受験シーズンが始まります。
受験生とその家族にとって今が一番たいへんな時期ですね。

高校卒業後の進学率

統計によると高校卒業後の進学率(2002年)は茨城県42.6%・栃木県45.5%・群馬県43.9%でほぼ全国平均44.6%に近い値です。
南関東では埼玉県43.9%・千葉県42.2%と北関東と同程度ですが東京都52.4%・神奈川県48.8%は平均よりも高いという結果になっています。

一方、出身高校所在地県の大学への入学者割合(2003年)は茨城県19.1%・栃木県20.5%・群馬県19.8%で三県とも20%前後で全国平均(29.4%)より低く、南関東と比べるとかなり低い割合です。
進学する人のうち約半数が地元の大学に進学するのではなく、圧倒的に大学の多い首都圏や他県の大学へ入学しているというわけです。
この北関東地域から首都圏へ毎日通うというのは少し難しいですから、当然親元を離れての下宿生活や別に部屋を借りて一人暮らしを始めることになるでしょう。

< 高校卒業者の進学率 / 出身高校所在地県の大学への入学者割合 >
・全 国 44.6% / 29.4%
・茨 城 42.6% / 19.1%
・栃 木 45.5% / 20.5%
・群 馬 43.9% / 19.8%
・東 京 52.4% / 58.8%
・神 奈 川 48.8% / 43.0%
・千 葉 42.2% / 34.2%
・埼 玉 43.9% / 34.5%
総務省「社会生活統計指標 -都道府県の指標-」

進学時にかかるお金

進学時には何かとお金がかかるものですが、自宅外通学の場合には新しい生活を始めるための準備にもまとまったお金がかかります。
そのうえなんといっても大きな負担は月々の“仕送り”です。
教育費というと大学に支払う入学金や授業料が思い浮かびますが、自宅外通学の場合には仕送りの資金も必要です。
状況によって教育費の内訳は違ってきますから、平均値ではなく我が家の場合を考えておきましょう。

【2006年01月11日00時00分】

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