【2006年 第2回】費用 ~費用・いつから私立か?それが問題だ!!~ 教育
羽田野 博子 (ハダノ ヒロコ)⇒ プロフィール
教育資金の積み立ては、一般的に大学費用という意識かと思いますが、前回コラムで書いた東京都のケースのように、中学から私立に行く子が4人に1人、高校の場合は半数となると、高校までの教育費もばかになりませんね。
幼稚園から高校までの1年にかかる教育費
ではいったいどのくらいかかるのでしょう?
◆幼稚園から高校までの1年にかかる教育費(単位 万円)
<学校教育費/学校外活動費/合計>
・幼稚園(公立)・・・13/ 9/ 22
(私立)・・・ 34/ 14/ 48
・小学校(公立)・・・ 5/ 22/ 27
・中学校(公立)・・・ 13 /30/ 43
(私立)・・・ 96/ 32/ 128
・高校(公立)・・・ 34 /17/ 51
(私立)・・・ 77/ 27/ 104
※資料:文部科学省「子どもの学習費調査」(平成16年度)より給食費を除いて作成
【高校まで公立の場合】
幼稚園(私立)→ 小学校(公立)→ 中学校(公立)→ 高校(公立)
(48万円×2年)+(27万円×6年)+(43万円×3年)+(51万円×3年)=540万円
【高校は私立の場合】
幼稚園(私立)→ 小学校(公立)→ 中学校(公立)→ 高校(私立)
(48万円×2年)+(27万円×6年)+(43万円×3年)+(104万円×3年)=699万円
【中高と私立の場合】
幼稚園(私立)→ 小学校(公立)→ 中学校(私立)→ 高校(私立)
(48万円×2年)+(27万円×6年)+(128万円×3年)+(104万円×3年)=954万円
高校まで公立の場合では、1年間にかかる教育費は多くても50万円程度ですから、生活費やボーナスからまかなえるとして、高校から私立の場合は15歳までに150万円、中学から私立の場合はさらに12歳までに250万円ほどを積立ておく必要がありそうです。
次に大学の費用を考えてみましょう。
大学でかかる教育費
◆大学への納入金(単位 万円)
<入学金/授業料/施設設備費など/初年度合計>
・国立大学・・・ 28/ 54/ -/ 82
・私立大学(文系)・・・27/ 70/ 17/ 114
(理系)・・・28/ 98/ 22/ 148
※資料:文部科学省(国立大学は平成17年度、私立大学は平成16年度)
南関東の場合は、自宅通学が可能としても、せめて、大学への納入金は準備しておきたいところです。
上記表より4年間の納入金は
【国立の場合】初年度82万円+授業料54万円×3年間=244万円
【私立文系の場合】初年度114万円+授業料と設備費 87万円×3年間=375万円
【私立理系の場合】初年度148万円+授業料と設備費120万円×3年間=508万円
親としては出来れば国立に行ってほしいものですが、なかなかそうも行かないのが現実。
となると、受験料も含めて18歳までに400万円~500万円が目安と言えます。
中学から私立の場合
では、中学から私立と言う場合の積立目標額は・・・
12歳 250万円 、15歳 150万円 、18歳 4~500万円
『え~!そんなに?どうやって準備したらいいの?』と言う声が聞こえてきそうですね。
では、次回はその積立方法について考えてみましょう。
【2006年01月18日00時00分】
この記事へのコメントはありません。