【2006年 第3回 】[教育]積立ローン ~教育の義務と責任と資金を共有する~
大山 順 (オオヤマ ジュン)
出費の時期は比較的把握しやすい教育資金ですが、その金額となるとなかなか予想通りには行かないものです。
必要な教育資金が積立で準備しきれなかった、希望の進学先に変更があった、などの事情で不足分が発生してしまうケースも多いでしょう。
それでも、「お金がないので進学は諦めてね」とは、なかなか子どもに言えないものです。
教育資金の調達
そんな時必要となるのが、家計外からの資金調達(借入れ)です。一般的な方法は、「奨学金制度」、「国の教育ローン」「公的機関の教育ローン」などの公的融資制度、「民間金融機関の教育ローン」などがあります。
借入れを検討する際は、できれば子どもと教育資金についてよく話し合った上で奨学金制度の利用をお勧めします。
次の手段として低金利・固定型で在学中学費返済の据え置きが可能な公的融資制度を、最後の手段として民間金融機関の教育ローンを利用するとよいでしょう。
子どもの意思と責任も大事
教育資金は聖域とも言われますが、ほとんどを民間の教育ローンに頼ってしまうような大きな教育ローンを組んでしまえば、親の老後資金にも影響を与えかねません。
全てを親が負担するだけでなく、子どもに自分の「意志」と「責任」で、どういう教育を受けたいのか?考えて貰うのも大切な事でしょう。
奨学金を利用される場合、日本学生支援機構(旧:日本育英会)の他、都道府県ごと、市町村ごと、進学先の学校毎に奨学金が設定されている場合もありますので、該当する市町村・学校などに確認してみてください。
宮城県の制度
「高等学校等育英奨学資金貸付」は,これまで日本学生支援機構が行ってきた高校奨学金の地方移管を受け、宮城県が新しく創設した奨学資金貸付制度です。
(「宮城県HP>高校・大学>高等学校等育英奨学資金貸付」より)
また、宮城県内の市町村でも、県の高等学校等育英奨学資金貸付とは別に、54市町村で高校生を対象とした奨学金制度があります。ちなみに残念ながら仙台市には無いようです。
(注:平成15年11月現在。合併後の状況については,当該市町村にお問い合わせ下さい。)
【2006年01月31日00時00分】
この記事へのコメントはありません。