【2015年 第3回 先取り貯金のススメ】
~幸せに導くライフプラン~
伊藤 美恵 ⇒プロフィール
皆様は、毎月の貯金額を決めていますか?家庭によって違うかもしれませんが、貯められない人の多くは、
「毎月の貯金額は決めていない」という方が多いのではないでしょうか。
お金の貯め方
貯められない人の多くは、収入から生活費を払い、余ったら貯金しています。これでは、いつまで経っても、お金は貯まりません。
自分の目標の貯金額にはなかなか達成できないのも当たり前かもしれません。
人間とは誘惑に弱い生き物です。もちろん、ご多分に漏れず、私もそうなのです。少しでも貯金したいと我慢して、ストイックな節約をしていると、
1~2ヶ月は何とか上手くいくのですが、その反動で、節約リバウンドが起こる危険があります。きっかけは、頑張ったのだから、今日くらいは頑張った自分に
ご褒美をあげようという所からです。
買い物をすることは、人間にとって最高に気分が良いので、気が付いた時には、結局、給料日前に貯金に回すお金が残らなくなってしまう・・・なんてことに・・・
実は、お金の貯め方には法則があるのです。多分、聞けば、そんなの当たり前だと、おっしゃるかもしれませんが、実際に出来ている人が少ないのも現状です。
お金の貯め方の法則とは、「収入を自動的に自然に貯める仕組みを作ること」から始まります。一度、その仕組みを作ってしまうことです。
今までは、(収入)-(生活費)=(貯金額)だったかもしれません。
これを、(収入)-(貯金額)=(生活費)とするのです。
つまり、最初に毎月の貯金額を決めて、収入を得たら「先取り貯金」をすることです。お勤めの会社で財形貯蓄制度があるなら、給与天引きを利用して貯めることです。なければ、銀行で毎月自動的に引落してくれる積立貯蓄を利用して、「先取り貯金」の仕組みを作ってしまうことです。
そして、残りのお金を生活費にします。最初に先取り貯金をすれば、お金も貯まりますし、残ったお金は遠慮なく全部使っても良いことになります。
全部使っても良いということになると、今月も貯金出来なかったという後悔も無くなるのではないでしょうか?
「先取り貯金」は当たり前のことだと、お叱りを受けそうですが、出来ていない人がいっぱいいらっしゃるのが、現状です。
さて、毎月の貯金額ですが、最初の目安としては月収の1割~2割を目標にしましょう。
仮に月収20万円の方が収入の1割を毎月貯金すると、毎月2万円ずつ貯金が出来ます。
そうすると、残りの18万円が一ヶ月の生活費となります。
毎月2万円×9ヶ月=18万円となります。9ヶ月で1ヶ月分の生活費を貯めることが出来る訳です。
実は、万が一に備えて、最低6ヶ月分の生活費に相当する金額を、第一段階目の貯蓄額の目標にして欲しいと思います。6ヶ月分の生活費があれば、例えば急なリストラなどがあった場合や、様々な事情で仕事が続けられなくなった時に、助かりますよね。収入の高い方なら、1割以上貯めることも可能かもしれません。
なお、この6ヶ月分の生活費は、比較的に現金化しやすいものに預けると良いかと思います。
この6ヶ月の生活費を超えた金額は、ただ金融機関に預けるだけではなく、少しずつ資産運用の勉強して頂いて、お金にも働いてもらうという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?
実は運用利回りを上げることは、貯蓄残高の目減りを防ぐことに繋がります。ですが、勉強してからですよ。誰かがこれで運用したら儲かります!という言葉を、すぐに鵜呑みにしてはいけません。そして、あなたが100%理解出来ないものは絶対に!購入してはいけません。これは、何にでも言えることです。投資だけではなく、保険なども、全てです。
2014年1月から、NISA(小額投資非課税制度)が開始されました。NISAをきっかけに、株式投資を始めたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?次回より、株式投資の投資指標について、お話してみたいと思います。
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