【2006年 第3回】夏はキャンパスでもイベント盛りだくさん 夏休み
西谷 由美子(ニシタニ ユミコ)⇒ プロフィール
夏の最大イベントと言えばやはり、花火大会。
大空に咲く大輪の花、綺麗ですよね。
最近は花火の形状も様々、仕掛けも複雑に。
で、ふと考えたのですが、あの形や色、花火の玉の中に仕込む薬品の種類や配置であのような美しい花火が可能になるのでしょう。
でもそれをお子さんに聞かれてうまく説明できるでしょうか、逆にお子さんはそんな素朴な疑問をもたれるでしょうか?
子供の理科離れ
最近、子供の「理科離れ」が言われています。
OECDの調査では、世界46か国/地域の中学校2年生の理科のテストの平均得点は,シンガポール,台湾,韓国,香港,エストニア,日本の順で,我が国は第6位、以前より後退しているとか。
また、小学4年生への質問でも「理科が楽しいか」という問いに対し「強くそう思う」の割合が回を追う毎に低くなっているとか。
(文部省発表「国際教育到達度評価学会/国際理科教育動向調査」より)
夏休み全国の大学の小中学生向けイベント
で、ある雑誌でこんな記事を見つけました。
「夏休みに全国の大学が格安の小中学生向けイベントを開催」。
例を挙げると、
・東京大学・・・航空宇宙工学教室 8/2.3 小・中学生 ¥1.000
・明治大学・・・夏休み科学教室 8/22 小学校高学年~中学生 無料
・慶応大学・・・ひらめきときめきサイエンス(ことばで科学する) 7/30 中学生向 無料
・北海道大学・・・のぞいてみよう海の底 8/9.10 小・中学生 ¥
九州地区の大学の中高生向けイベント
で、九州地区でも探してみるとあります、あります。
・九州大学 高校生のための音と画像の実験 8/10.11 ¥6.200
・九州大学 中高生のための物理入門 8/26 無料
・福岡大学 体験!科学の不思議 8/19 無料
大学の夏休みイベント
ある大学の教授はインタビューで
「最近は偏差値が高いと言うだけで入学してくる学生がいる。本当に学びたいと言う意欲を持って、医学部や宇宙工学、ロボット工学の分野に進む学生が少なくなっているので授業に活気がない。」
と仰っています。
「ゆとり教育」の推進により授業時間数削減の弊害もいわれていますが、学校でできない事を夏休みに体験して、興味が広がるのは素敵なことではないでしょうか。
もちろん開催する大学側にも、子供達に「身近な所から理科系を好きになって将来研究者の道に進んでほしい」という動機プラス、「少子化時代の受験生確保」という面もあるのでしょう。
それでなくても「エクステンションセンター」などとして、地域の方々へ、様々な教養講座を開放している大学もあります。
学園祭を冷やかす程度しか縁のなかった人も、この際、利用できるものは利用しない手はない!?
たとえ九州から参加しても、東京へはパックツアー利用でホテル泊も含んで正規の航空料金よりお得な上に、東京のめったに行かない場所でめったにない体験ができる?かもしれません。
家族で出かけて、ディズニーランドで楽しむのとはまた別の意味で、思い出に残る夏休みになるかもしれませんね。
我が家では確実に選択肢の一つとなりました。
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