【2006年 第1回】地域特性 地域の傾向は? 教育
野口 正子(ノグチ マサコ)
子どもたちの健全な金銭感覚を養い、カード破産から守るために、2004年に設立されたNPO法人「マネー・スプラウト」で「親子マネー教室」を通して活動しています。
親が教育についてのマネープランをどのように考えるのかは、子どもにとってもよいお手本になるでしょう。
教育費は人生の3大資金のひとつ
子どもの教育資金は、住宅取得資金、老後の生活資金とともに人生の3大資金のひとつです。
一般的に子ども1人が幼稚園から大学まで、ずっと公立の学校に通えば約1000万円、ずっと私立の学校に通えば約2000万円かかり(医・歯学部を除く)、
子どもが2人、3人いればその2倍、3倍のお金がかかることになります。
東海地方の特徴
子どもの教育のためにどれだけ費用をかけるかは、各家庭の方針が最も大きく左右しますが、東海地方の特徴としては以下のことが考えられます。
1、東海地方の私立中学校進学者が約5%で、関東・関西地方よりも少ない。(出典1)
2、25歳以上で最終学歴が短大卒以上の人の割合は、首都圏が41.7%、関西圏が36.2%なのに対し、名古屋圏では32.3%で、全国34.5%をも下回っている。(出典2)
3、高等学校卒業者の進学率は、全国45.3%に対し、愛知県は51.9%と高い。(出典3)
4、大学への現役進学率は、東海4県とも全国平均45.3%を上回り、特にトップの京都府の55.6%に次いで愛知県は高く、51.9%である。(出典1)
これらから、公立学校への進学率が高く、東京か関西の大学へ進学する割合が高いことが予想されます。
出典1:文部科学省「学校基本調査」(2004年)
出典2:株式会社 共立総合研究所「調査レポート」(2005年)
出典3:愛知県教育委員会「あいちの教育統計」(2004年)
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