【2006年 第1回】データから見る地域の特徴 東海地方は「貯蓄額」日本一! 住宅
大沼 恵美子 (オオヌマ エミコ)⇒ プロフィール
世界に冠たる自動車メーカーを中核に持つ東海地方は、日本経済においてもますます存在感を増しています。
総務省が2005年5月に公表した「都市階級・地方・都道府県庁所在市別貯蓄および負債の1世帯当たり現在高<平成16年平均>」によると、
東海地方は「世帯主の配偶者のうち女の有業率」41.5%、「年間収入」671万円で全国3位でした。
1位は北陸地方で、それぞれ47.2%、699万円、2位は関東地方です。
貯蓄額は東海地方が1位
しかし、貯蓄額は東海地方が1位。
「貯蓄-負債」も「1851万円-457万円=1394万円」と北陸地方「1796万円-411万円=1385万円」をわずかに抑え東海地方が1位です。
東海地方は、北陸地方と並んで日本でもっとも堅実で豊かな地方といえるでしょう。
では、東海4県ではどこが一番?
都道府県別常用労働者現金給与総額(2003年・総務省「毎月勤労統計調査年報」より)は、愛知県が全国4位で全国平均を約3万円上回っています。
しかし他の3県はすべて全国平均を下回り、愛知県と岐阜県では約6万円もの差があります。
一方、愛知県の消費支出月額(2004年・総務省「家計調査年報」より)は、前年の全国35位から30位と上昇したものの、それでも全国平均を8,291円も下回る295,912円です。
これに対し岐阜県(同10位)は322,532円、静岡県、三重県も30万円を超える支出で、愛知県民の質実剛健さが際立っています。
持ち家率では岐阜県が全国7位
持ち家率では、岐阜県が73.8%(全国7位)に対し愛知県は58.7%、
1住宅当たりの延べ面積も120.95㎡(同12位)に対し93.73㎡と大差をつけられています(2003年都道府県別持家比率(総務省「住宅・土地統計調査」)。
年間収入・貯蓄残高・負債高(1999年「全国消費実態調査」)から見えるゆとり度も一番は岐阜県、そして静岡県、愛知県、三重県と続きます。
東海4県で一番豊かな県は岐阜県のようです。
【2006年2月8日00時00分】
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