【2005年 第1回】 平均寿命 ~充実した老後とは~ 老後
和田 雅彦(ワダ マサヒコ) ⇒ プロフィール
わが国の平均寿命が世界一であることはご存知のとおりです。
人生80年時代を迎え、定年後の生活において、もう「余生」という言葉は似つかわしくなくなっています。
自分の人生の最後の4分の1の時間を有意義に過ごせるかどうかは人生にとって非常に大事であると言えるでしょう。
この第二の人生を充実したものにするためには、「健康」、「生きがい」、「お金」の3つが必要だと言われています。
この3つが全て満たされてこそ、充実したものになるのでしょう。
長寿県は?
さて、日本が長寿世界一であることは先ほどお話したとおりですが、都道府県で比べるとどこが長寿なのかご存知でしょうか?
「沖縄県!」と思われる人が多いと思いますが、実は長野県がトップなんです。
(平成12年 厚生労働省 都道府県別生命表から)
ちなみに私が生活している大阪府は全国でみると短命な都道府県なようです。
((平成12年の調査で男性43位、女性46位。)大阪府も平均寿命自体は伸びています。念のため。)
関西での平均寿命の傾向としては、男性は高く女性が低い傾向があるそうです。
長寿の理由?
長野県がトップである理由は様々あると思いますが、野菜の摂取率が日本一で、お年寄りの就業率も全国トップだそうです。
また離婚率が低く、三世代同居率も高いらしいです。
なるほど!
「健康」的な食生活をしながら、仕事という「生きがい」もある。
心癒される「家族」がある。
働いているわけですから「収入」も入ると。
完璧ですね。
健康食ブームの沖縄県も当然長寿なわけですが、長野県の例は食事だけでなく、生きがいも含めた要素が長寿につながっていることを示している証拠といえるでしょう。
短命の理由?
さて、何故大阪府が短命なのか?
同じ都市部の代表格である東京も順位を下げているようです。
都市生活のストレス、孤独、環境汚染などが原因なんでしょうか。
都市はなにかと便利であることは事実で、高齢者の都市回帰志向が高まっているようですが、その「便利」というのは第二の人生にとって本当に良いことなのかどうか、考えてしまいます。
いずれにしても、「健康」「生きがい」「お金」とも長い間の積み重ねによって手に入るものです。
できるだけ早い時期から意識して取り組んでいくことが大事なんでしょう。
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