【2005年 第4回】リフォーム(種類、費用) ~関西人はリフォーム上手?~ 老後
和田 雅彦(ワダ マサヒコ) ⇒ プロフィール
前回、老後の住居費で、持ち家もリフォーム代金等がかかるため、一概に持ち家の方が有利だとは言えないことを書きました。
リフォームについては、最近悪徳リフォーム業者の詐欺まがいの行為がマスコミ報道されていることもあり、別の意味で注目されている方も多いと思います。
ちなみに大阪は「オレオレ詐欺」の被害が少ないらしいので、悪徳リフォームに引っかかる心配も少ない地方なのでしょうが・・・(笑)。
いろんなリフォーム
リフォームといっても、いろんな種類があって2階や3階を建て増したり、部屋を増やす増築工事や、間取り等を変更する改築工事、内装や外装を替える改装工事、設備機器の補修や雨漏りなどの修理等を行う修繕工事などがあります。
最近は、耐震補強工事や防犯性を高める工事、バリアフリー工事などもニーズが高まっているようです。
持ち家比率
阪神・淡路大震災以前、関西人は、どちらかというと地震に対する意識が低かったようですが、震災後は意識が変わってきているようです。
関西地方でも東南海、南海地震が将来起こると言われていますので、さらに地震に対する備えの意識が高まっているのでしょう。
リフォームの動機
さて、リフォームをする動機について、マンション購入者は、
・好みのインテリアに変えたかった
・間取りに不満があった
・中古物件(マンション)を購入したので
・収納スペースの確保 の順となっています。
一戸建て購入・建築者の場合は
・間取りに不満があった
・設備の使い勝手に不満があった
・住宅設備が古くなった、壊れた、性能が低下した
・家が古くなった、老朽化した の順となっています。
より快適に、より機能的に!という前向きなリフォームも多く見られます。
リフォームの費用
費用については、
マンション購入者の総費用365.3万円
一戸建て購入・建築者の総費用:739.9万円
いずれも当初の予算より2割ほど余計にかかっているようです。
(「住宅リフォームに関する動向調査2003」リクルート「月刊Goodリフォーム」調べ)
ここら辺は、関西人は関西人独特の「値切り」交渉をしっかりすると思うので、予算に近づけることは簡単かもしれませんね。
リフォームの費用
このようにいろんな状況でリフォームの必要を迫られるわけですが、その場その場での場当たり的なリフォームをしてしまうのは感心できません。
その場しのぎでリフォームをしてしまうと、せっかくリフォームした部分を、状況の変化でまたすぐに壊すしかなくなる場合もあり得ます。
住人がしっかり将来のライフプランを話し合って、長期的なリフォーム計画を立てて、必要な時期に必要な箇所を適切にリフォームすることで、無駄な出費を避けられるはずです。
必要な時期に、必要なリフォームができるよう、資金の準備をする必要はあるでしょう。
オレオレ詐欺撃退率ナンバーワン、値切り交渉は日常茶飯事で、しかも支出にシビアな地域性を持つ関西人は、良いリフォームができるんじゃないでしょうか(笑)。
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