【2016年 第6回 のびている日本の平均寿命】生命保険を考える時に絶対役立つ情報!
松浦 建二(マツウラ ケンジ)⇒ プロフィール
どこの保険会社でも医療保険やがん保険等のパンフレットでは、保障の必要性をわかりやすくしたり保障内容を選びやすくしたりするために、いろいろな統計を使って説明しています。
どれも保障を考える上でとても役立つ情報なので、その中から特に重要な統計を取り上げ、さらに詳しくみていきたいと思います。
第6回は終身保険や個人年金保険のパンフレットで使われることの多い厚生労働省簡易生命表から、日本の平均寿命について取り上げます。
保険パンフレットでは、保障期間が終身で貯蓄性もある終身保険や老後に年金を受け取れる個人年金保険等で、長生きリスクに備える提案をしています。
平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳
下記の表は、厚生労働省平成27年簡易生命表から主な年齢の平均余命を表したものです。
0歳の平均余命が「平均寿命」と言われています。
また、平均余命の変化を確認できるよう10年前(平成17年)の数値も調べて比較してみました。
日本にいる日本人の平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳で世界有数の長寿国となっています。
10年前の平成17年と比べると、男性で2.23歳、女性で1.53歳も平均寿命がのびています。
今後もしばらくはのびていきそうで、女性はそのうち90歳になるかもしれません。
ただ、長生きすればするほど生活費や医療・介護費負担への備えが、今まで以上に必要になっていきます。
女性の4人に1人は95歳まで生きる時代に
そしてもう一つ、生命表上の「特定の年齢まで生存する確率」を10年ごとに50年前までさかのぼってまとめてみました。
平成27年においては、65歳まで生存する確率は男性が88.8%、女性が94.2%、75歳まで生存する確率は男性が74.6%、女性が87.7%となっています。
注目したいのは、90歳まで生存する確率が男性で25.0%(4人に1人)、女性で49.1%(2人に1人)にもなること、さらに女性は95歳まで生存する確率が24.9%(4人に1人)にもなることです。
10年前や20年前と比べてみるといずれも確率は大幅に上がっています。
長くなったセカンドライフへ確実な備えを!
平均余命(寿命)がのびていくことで、退職後の生活していく期間(セカンドライフ)ものびていきます。
そのうち定年が70歳や75歳になるかもしれませんが、現段階では65歳から公的年金で生活していくことを考えなければなりません。
もし受け取れる見込みの年金だけで生活できそうもなければ、足りない分は自助努力で準備していく必要があります。
仮に月10万円程度不足しそうなら、95歳までの30年間では3600万円(10万円×12か月×30年)の不足になります。簡単に貯められる額ではないですよね。
不安の少ない楽しい老後にするためにも、長生きリスクに対応した準備を早い段階から計画的にしていきたいものです。
奇数月の6回にわたって「生命保険を考える時に絶対役立つ情報!」を書いてきました。
安心できる生活の実現に少しでも役立ててもらえれば幸いです。
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