【2006年 第1回】通勤時間も人生の一部です! 新社会人
平野 直子 (ヒラノ ナオコ)
受験シーズンが過ぎ、早くも卒業・進学・就職の季節になりました。
この春、就職予定の方は、卒業の寂しさと新しい生活に対する希望や不安が混ざっているのではないでしょうか。
入社式、新入社員研修と緊張のうちに始まる4月。
私自身のことを思い出すと、もうかなり昔のことになってしまいますが、学生から社会人になって「ここが変わった!」と思ったことのひとつに、「通勤ラッシュ」があります。
首都圏の通勤時間
今は時差出勤を勧めている会社も多くなりましたが、それでも首都圏の通勤時間帯の電車はかなり混雑していますね。
新入社員の年代の人は、親元か賃貸住宅(社宅)から通勤する人がほとんどだと思いますが、実際どれくらいの時間をかけて通勤しているのでしょうか。
総務省が「平均通勤時間」について調査したデータがありますので、見てみましょう。
<15歳~24歳の有業者の平均通勤時間>
・全国・・・ 53分
・東京都・・・52分
・千葉県・・・1時間11分
・埼玉県・・・ 1時間10分
・神奈川県・・・1時間08分
※平成12年国勢調査
東京都内の会社に通勤する人を例にとると、近郊の県に住んでいる人は1時間以上かかる場合が多いので、このデータは如実に反映している、と思います。
通勤手段
また、通勤手段はどうでしょうか。
同じく総務省のデータで、以下のようになっています。
<15~24歳の有業者で通勤手段が電車・鉄道のみの割合>
・全国・・・ 14.00%
・東京都・・・38.00%
・千葉県・・・23.70%
・埼玉県・・・ 21.70%
・神奈川県・・・27.50%
※総務省「平成13年社会生活基本調査」
さらに「電車とバス」「電車と自転車」など複数組み合わせて通勤している人も含めると、かなり多くの方が電車を利用していることになりますね。
1日あたり往復2時間の通勤時間でも、週5日で10時間。1ヶ月で40時間に相当しますから、なかなかの時間になります。
電車の中で何してる?
実際、電車の中でみんなはどうしているのでしょうか。
通勤時間帯に人間ウォッチングをしてみると、「新聞や本を読む」「マンガを読む」「勉強する」「音楽を聴く」「英会話を聞く」「携帯メールやゲームをする」また窓の外を見てボーっとしたり、話し相手がいる人はおしゃべりしたり・・・みんな思い思いの時間を過ごしています。
私は揺れる電車の中でずっと本を読んでいると目が疲れてしまう方なので、英会話を聞いたり、車内が空いている場合やちょっとした待ち時間に読書をしたりしているのですが、思った以上に本も読み終えることが出来ます。
時間の活用
私の友人で「通勤ラッシュを避けて早い時間に家を出て、始発の電車に座っていく」という女性がいます。
彼女は「座れた場合は半分読書、半分うたた寝かな」といっていましたが、座れないまでも、空いている電車というのはとても気持ちがいいものです。早めに出勤して、喫茶店でコーヒーを飲みながら読書をしているそうですが、それだけでもとても素晴らしい1日が過ごせそうですね。
最近は「早朝異業種交流会」や「早朝勉強会」をしている方が増えたとか。
時間の使い方は、人それぞれですが、「時は金なり」です。
会社生活に慣れるまでは大変かと思いますが、自分にあった「こま切れ時間の活用法」を見つけて、ステキな社会人になってください。
【2006年03月09日00時00分】
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