【2006年 第1回】気になる初任給、みんなはいくら? 新社会人
平野 泰嗣 (ヒラノ ヤスシ)
毎年3月になると、「フレッシャーズ(新社会人)応援キャンペーン!」といった感じで、町中にたくさんの広告が見られるようになります。
「フレッシャーズ」という言葉を見る度に、私には全然関係のないはずなのですが、なんとなく新鮮な気分になります。
一番の関心事は、はじめての給料
4月から会社に就職する新社会人にとっては、新しい生活への期待が膨らむ一方で、会社や仕事に馴染めるかどうかという不安も同時に募らせている頃なのではないでしょうか?
そんな新社会人にとって、一番の関心事は、はじめての給料。
学生時代の友人に会うと、必ず給料のことが話題に上がります。
就職活動中は、あまり気にならなかった給料、でも、実際に会社に入って見ると、やっぱり他人の給料が気になります。
東海エリアの初任給
それでは、平成17年賃金構造基本統計調査から、東海エリアの初任給について見てみましょう。
大卒について見てみると、全国水準を上回っているのは、愛知県の大卒(男)と岐阜県の大卒(女)のみ。東海エリアの産業が発展していて活気があるというイメージに反して、初任給の水準は意外と低いということがわかります。
特徴的なのは、岐阜県の大卒男女の初任給の格差は、わずか300円しかないのに、愛知県の男女の格差は10,400円で、全国の男女格差7,400円を上回ります。
同じ視点で見ると、静岡県の大卒男女格差は比較的小さく、三重県は大きいということになります。
ただ、これはあくまでも、統計上の数値で、個別の企業で男女に賃金格差を設けることは、労働法規違反になります。
※平成17年賃金構造基本統計調査(初任給の概況)
※「初任給」とは、所定内給与額(所定内労働時間に対して支払われる賃金であって、基本給のほか諸手当が含まれているが、超過労働給与額は含まれていない)から通勤手当を除いたもの。
はじめての給料の使い道
はじめての給料を貰ったときの使い道も気になります。
まずは、親に感謝の気持ちを込めてプレゼントという人も多いでしょう。
そして、自分の生活費や友達と遊ぶお金・・・と、気づいたら、貯金するお金が残らない!こんな人が多いのも事実です。
今まで、アルバイトで稼いだお金や親からのお小遣いは、「使うためのお金」という意識が強いため、計画的に貯蓄をすることに慣れていないからなのです。
1ヶ月の収入と貯蓄額目標と支出予算を手帳に書いてみる
そこで、はじめての給料を貰った時に最初にやることは、給料明細を見ながら、1ヶ月の収入と貯蓄額目標と支出予算を手帳に書いてみること。
1時間もあればできることだと思います。
毎日、手帳に書いた自分の収支計画を見ていると、お金の使い方もしっかりするはずです。
何事も最初が肝心。お金の収支計画を立てることが習慣になれば、さらに良いでしょう。
「給料」を貰うことは、日々の生活の糧を得ることであると同時に、貯蓄あるいは投資をして、将来のやりたいこと、かなえたい夢を実現するための手段だと思います。
「はじめての給料」・・・ぜひ、自分の将来を見据えて、大切に使ってもらいたいものです。
【2006年03月09日00時00分】
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